「限りなく透明に近いブルー」「愛と幻想のファシズム」などで知られる作家の村上龍さんが17日に自宅で死去した。74歳だった。

幻冬舎BOOKSが23日、公式Xで発表した。葬儀は家族葬で執り行った。

 村上さんは1952年、長崎県生まれ。76年、武蔵野美術大在学中に書いた小説「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。単行本、文庫を含め、約350万部の大ヒットを記録した。

 80年「コインロッカー・ベイビーズ」で野間文芸新人賞を受賞。バブル経済期の東京を舞台に、女性たちの孤独と精神的渇望を描いた「トパーズ」、少女の再生の旅を描いた「KYOKO」では、村上さん自ら監督・脚本した映画が国内外で話題を呼んだ。

 98年「イン ザ・ミソスープ」で読売文学賞、2000年「共生虫」で谷崎潤一郎賞、05年「半島を出よ」で毎日出版文化賞、野間文芸賞、11年「歌うクジラ」で毎日芸術賞に輝いた。「愛と幻想のファシズム」「69 sixty nine」「半島を出よ」など話題作多数。テレビ東京系「カンブリア宮殿」では放送開始の06年4月から今年3月まで20年間、MCを務めていた。

 幻冬舎BOOKSは「『限りなく透明に近いブルー』に始まり、常に若い世代に向けて衝撃的な作品を発表し続けた村上龍氏の早すぎる逝去の報せを受け、深い悲しみに堪えません。時代のトップランナーとして疾走した同氏の安らかな眠りをお祈り申し上げます」と追悼。

「ご家族のお気持ちにご配慮いただき、ご遺族ならびに近親者への取材やお問い合わせなどはお控えくださいますようお願い申し上げます」とつづった。

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