「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不...の画像はこちら >>


 絶景が目に浮かぶような自然音から、懐かしさあふれる生活音まで……。世界中のさまざまな音を集めて楽しむ体験型展示「OTO MART(オトマート)」が、4月29日から5月17日まで東京・原宿で開催中です。


 前日に行われたメディア体験会に、一足先に潜入してきました。


■ 名シンセから、思わずニヤリとする「あの音」まで。500種類以上の音が選び放題

 「OTO MART」は、CHOCOLATE Inc.と株式会社NTTドコモ・スタジオ&ライブによる共同プロジェクト「Sound Grounds」の一環として開催されるイベント。「音のスーパーマーケット」をコンセプトに、会場には500種類以上の音が並びます。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
「音のスーパーマーケット」をイメージした「OTOMART」の会場


 おもちゃ屋さんやレコードショップを彷彿とさせるポップな会場には、天井まで商品棚がぎっしり。「あそびのOTO」「あの頃のOTO」「おいしそうなOTO」「受け継がれしOTO」など、興味をそそるカテゴリーごとに音が分類されています。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
「あそびのOTO」「あの頃のOTO」「おいしそうなOTO」などのジャンルに分類されたラックから音を選ぶ


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
「あそびのOTO」「あの頃のOTO」「おいしそうなOTO」などのジャンルに分類されたラックから音を選ぶ


 陳列されたレコードジャケットには、音の内容やシチュエーションを想起させるイラストが描かれています。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
「あそびのOTO」「あの頃のOTO」「おいしそうなOTO」などのジャンルに分類されたラックから音を選ぶ


 グロッケンやマリンバといった楽器の音はもちろん、シンセサイザーの名機「DX-7」や「Prophet」の音も。機材好きなら思わずニヤリとしてしまうラインナップです。


 さらには「トレンディドラマで男女が恋に落ちる音」「勇気が出る英語のスピーチ」といった、脳内再生不可避な有名フレーズから、ネットミームとして話題になった「ヨンと鳴く犬」まで。音楽に詳しくなくても、必ずどこかに「刺さる音」が見つかる仕掛けです。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
シンセサイザーの名機から、おなじみの「あるあるネタ」までさまざまな音を網羅


 ジャケットのQRコードをスマートフォンで読み込むと、専用プレーヤーが起動して実際に音を聴くことができます。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
陳列されたレコードジャケットのQRをスマートフォンで読み込むと、プレーヤーで音が再生できる


 面白いのは、ショッピングカートに商品を入れるように複数の音を登録できること。集めた音を同時に流すことで、自分だけの「オリジナルトラック」を奏でられるのです。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
複数の音を組み合わせて奏でることも可能

■ 「不快な音」も心地よい音楽に? 音同士の「化学反応」を楽しむ

 500種類以上もあると、一度では回りきれないほどのバリエーションです。中には、単体では「不快」と感じられるような音もありました。


 たとえば、「進捗どうですか?」とひたすら追い詰めてくる声や、「まずはありがとう」という不穏な展開を予感させる社交辞令。日々の仕事に追われる人々にとっては、あまり聴きたくない音かもしれません。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
「進捗をたずねる声」や「ゴキブリの気配」など、一般的に「不快」とされる音も


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
「進捗をたずねる声」や「ゴキブリの気配」など、一般的に「不快」とされる音も


 さらに直球なところでは、カサカサと動き回る「ゴキブリの気配」を再現した音も。単体で再生してみると、あまりのリアルさに思わず「うわっ」と声が出てしまいました。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
「進捗をたずねる声」や「ゴキブリの気配」など、一般的に「不快」とされる音も


 ですが、ここからが「OTO MART」の真骨頂。会場の案内によると、音を組み合わせることで聴こえ方が変わり、新しい感覚の音として楽しめるというのです。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
音を重ねることで「いい感じに聴こえる」ことを伝える案内板


 ならば、単体では不快な音も、リズムや楽器と組み合わせれば「楽しい音」に変化するのでは……?


 そう考えた記者は、あえて「嫌いな音」ばかりを集めてみることに。「進捗をたずねる声」と「嫌な社交辞令」に「ゴキブリの気配」を合わせ、そこにサンバのリズムとコンガの音色をプラスしてみました。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
不快な音も、サンバのリズムを重ねると軽快な音楽に


 再生してみると……あら不思議! あんなに忌々しかった音が、南国の風を感じさせる軽快な音楽へと変貌を遂げたではありませんか。

まさに音の化学反応。音楽というものの奥深さを肌で感じた瞬間でした。

■ 選んだ音をXでシェアして、オリジナルのポストカードを作成

 日常にあふれるさまざまな音。一つひとつは普段気に留めることもないものですが、選び方や聴き方次第で、無限の景色を楽しめるのだと気づかされました。一度と言わず、何度か足を運んで「選曲のセンス」を磨きたくなります。


「進捗どうですか?」も音楽になる? “嫌な音”が楽しくなる不思議な展示「OTO MART」に潜入
500種類以上におよぶ音の世界を堪能できる「OTOMART」


 なお、会場で組み合わせて作った音をXでシェアすると、その場でポストカードに印刷されるサービスも(所要時間10分前後)。カードは会場内のラックに展示されるほか、自分や他人が作った「音」を思い出として持ち帰ることができます。


 「OTO MART」は、4月29日から5月17日までPLAT SHIBUYA(東京都渋谷区神宮前6-27-8 エムズ原宿B1)にて開催中。営業時間は11時から21時(最終入場20時30分)です。


 チケットはローソンチケットで販売。料金はいずれも税込みで、平日は大人1500円、子ども1000円、土日祝日は大人1800円、子ども1200円です。参加には充電済みのスマートフォンが必須。

端末のスピーカーでも楽しめますが、より没入感を味わいたい方はイヤホンの持参をおすすめします。


取材協力:OTO MART運営事務局


(天谷窓大)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 天谷窓大 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2026042901.html
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