◆米大リーグ ブルージェイズ3―0レッドソックス(28日、カナダ・オンタリオ州トロント=ロジャーズセンター)

 レッドソックス吉田正尚外野手は「6番・DH」で、トレーシー暫定監督政権で初のスタメンに起用され、4回に右前打を放つなど、3打数1安打1三振で打率は2割6分5厘となった。一方、ブルージェイズの岡本和真内野手が「4番・三塁」で先発し、3回に左越えの先制2点適時打を放つなど、4打数1安打2打点1三振で打率は2割2分3厘となった。

侍ジャパン対決は、共に快音を響かせたが、勝利打点を放った岡本に軍配があがった。

 新生レ軍で初スタメンに起用された吉田が、期待に応えた。0―2で迎えた4回。相手先発イエサベージに4球連続スプリットでカウント2―1と攻め込まれた後、5球目の直球93・7マイルを右前に弾き返した。

 「あの回は他の打者も、変化球で来て、最後にまっすぐというパターンだったので、イメージしながら。飛んだコースが良かったと思います」と吉田。一塁上ではゲレロと雑談するシーンも。注目の剛腕ルーキーから打球速度100・7マイル(約162キロ)の痛烈な当たりに、敵軍の主砲も一目置いたようだ。

 ワールドシリーズでの”大谷斬り”など、ポストシーズン3戦3勝の衝撃パフォーマンスで注目されたイエサベージは193センチの長身の上に、昨年のア・リーグで最も高い64度の高角度オーバースローが特徴的。トレーシー監督は試合前「腕の位置がかなり高い位置にあり、ほとんど左投手のように見え、スプリットがあるから、投球の意図を理解してゾーンの中のボールをスイングしなければならない」と攻略の鍵を語り、「彼(吉田)は左打者からも四球を選ぶことができるし、右投手に対応が出来る。良い打席を我々にもたらしてくれるだろう」と先発起用の理由を明かしていた。

 実は初対戦ではない。

吉田は右肩手術から復帰を目指し、傘下3Aでリハビリ出場していた昨年7月、メジャー昇格前の右腕と2打席対戦し、三振と中飛だった。「目付けの位置だけ気をつけて。上から来ますので。角度をしっかりイメージしながら」と結果を出した。

 コーラ前監督が解雇され、トレーシー暫定監督就任後も2試合は先発を外れた。3試合連続欠場となっていたが、怪物右腕に対して高い打撃技術を証明した。

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