◆米大リーグ ブルージェイズ―レッドソックス(27日、カナダ・トロント=ロジャーズセンター)

 レッドソックスの吉田正尚外野手(32)が27日(日本時間28日)、敵地・ブルージェイズ戦の先発を外れ、3試合連続のベンチスタートとなった。25日(同26日)に入団当時からのA・コーラ監督と5人のコーチが電撃解雇され、トレーシー暫定監督の元、新体制で再出発したレ軍。

自身の起用法に大きな変化がない中、吉田は「選手一人一人がやるべきことをやるっていうことは皆で徹底しようとしている」と決意を新たにした。

 プロとしての矜持(きょうじ)が揺らぐことはない。新体制2戦目も先発に名前がなかった吉田。だが、試合前は外野で守備練習、フリー打撃、ベースランニングと黙々と練習に汗を流した。

 「チームの誰も諦めてないと思います。ちょっと重苦しい雰囲気は勝ち負けでありましたけど、選手も自分のためにもそうですし、家族のためにも、やっぱりやることは変わらないんで。僕らはやるしかないと思います」

 電撃解雇のニュースが伝わると、山口通訳を通じてコーラ前監督、5人のコーチ陣に感謝と惜別のテキストを送った。2023年の入団時からコーラ監督の元で320試合に出場し、打率2割8分1厘、29本塁打、159打点。「(コーチ陣は)全員が僕のメジャーデビューと同じスタートを切ったメンバーだから、いろんな思いがあります」。右肩手術や左親指の負傷など故障も重なり、理想の結果は出せなかったが、デビューからの日々をともに戦った。

 自身がシーズン途中の監督交代を経験するのは、オリックス5年目の2020年8月の西村徳文監督の辞任以来だが、解任による交代は初めてだ。ディバースがシーズン途中にジャイアンツに移籍した昨年の電撃トレードの記憶もよみがえり、「転換期というのもあると思います。

若手も今年上がってきて、僕がスタートを切った2023年のメンバーも何人かしかいない。日本と違って、入れ替わりが激しいと感じています」とシビアな世界を改めて実感した。

 オリックス時代は引き継いだ中嶋監督の元、翌年リーグ優勝を果たしている。「そういう経験では、逆にそこから僕らは上がっていった。昨日も勝って、流れというのはあると思います」と吉田は前を見据える。プロフェッショナルを貫き、出番に備える。

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