「ミニマリストのような極端にモノが少ない生活は非現実的だ」と思う人は多いかもしれない。だが、ユーチューバーのミニマリストtakeruさんは「僕はマメに整理整頓をするのが好きな人間と思われがちですが、そうではありません。
整理整頓は嫌いで、面倒臭い。でも片付けることで、浪費を防ぎ、お金を貯めることができる」という――。
※本稿は、ミニマリストTakeru『お金の増え方は9割部屋で決まる 人生を豊かにするミニマリスト思考』(ぱる出版)の一部を再編集したものです。
■無駄遣いが減る! 各部屋ごとの片付け術
あなたの家は、胸を張って綺麗だと言えますか? 今すぐ人を招いても、恥ずかしくない状態でしょうか? ちなみに僕の家はいつも片付いています。「散らかっている」と言われたことは一度もありません。
こんなことを言うと、僕が綺麗好きでマメに整理整頓をするのが好きな人間だと思われがちですが全く違います。僕は、片付けも整理整頓も嫌いです。面倒臭い。できる限りやりたくありません。
だから、不要なモノを減らしたのです。「散らかるモノ」や「なくても生活できるモノ」を手放せば、片付けや整理整頓の手間を省くことができるからです。
もしあなたの家が自信を持って「片付いている」と言えないのであれば、今すぐ改善しましょう。
モノが多く、散らかった部屋になると、生活もお金の使い方もだらしなくなります。気分も下がるし、ストレスも溜まるでしょう。
汚い家には特徴があります。「汚い家でついやりがちなあるある」と、ミニマリスト生活を送っている我が家の暮らし方をご紹介します。
大前提として、人それぞれ住む地域や働き方、趣味嗜好によって「必要なモノ」「不要なモノ」は違います。我が家で実践していることを、そっくりそのまま全部真似する必要はありません。あくまで参考程度に読み進めながら、「あなたにとって必要なモノ」と「適正量」を見極めてください。そうすれば、間違いなくあなたの家は1年中片付いた状態になるはずです!
朝起きて部屋が片付いていれば、気持ちの良い朝を過ごせます。毎日家に帰ってきたとき、ホテルのように部屋が片付いていると気分よく過ごせます。そんな部屋を目指して、各場所ごとに片付けていきましょう!
■玄関編
汚い玄関の特徴①▼大量の靴が散らかっている
[我が家の対策]

□ 1年以上履いていない靴は手放す。

□ 足に合わなかった靴はすぐに手放す。

□ 靴はTPO応じて1足ずつにする。


□ 玄関に出していい靴は1人1足まで。残りは収納。

□ 僕は靴1足のみで生活。妻は3足だけ。

汚い玄関の特徴②▼傘立てに大量の傘が刺さっている
[我が家の対策]

□ 家族1人につき、傘は1本だけにする。

□ 僕は折り畳み傘1本のみ。リュックに常備。

汚い玄関の特徴③▼郵便物・段ボール・レジ袋が置きっぱなし
[我が家の対策]

□ 届いた郵便物はすぐに開封し、ゴミはすぐに処分する。

□ 段ボールは開封後すぐに折り畳んで資源ゴミに出す。

□ エコバッグは1つに厳選し、小さく畳んで収納する。

□ レジ袋の上限は10枚(キッチンに収納)。

□ 紙袋は使うことがないので1枚も残さない。


汚い玄関の特徴④▼余計な置物・飾り物・小物がある
[我が家の対策]

□ 玄関に置いていいのは必要なモノだけ(靴・傘・鍵・掃除用具)

□ 玄関に置物・飾り物・小物は置かない。

□ 玄関マットとスリッパは全て手放す。

□ 帽子・アウター・カバンはクローゼットで管理する。

□ シューケア用品は持たない(あっても使わなかった)。

■洗面所
汚い洗面所の特徴①▼洗面台にモノが溢れている
[我が家の対策]

□ 直近1カ月で使ってないモノは手放す。

□ 使用済みの消耗品(ゴミ)はすぐに捨てる。

□ 古くなった衛星用品・ケア用品を手放す。

□ 洗面台に置いているのはハンドソープだけ。

汚い洗面所の特徴②▼洗面台収納がゴチャゴチャ
[我が家の対策]

□ 直近1カ月で使っていないモノは手放す。

□ 歯磨き粉とドライヤーは1つだけ。家族で共有する。

□ 日用品のストックは1つまでにする。


□ 掃除用具はウタマロクリーナーとメラミンスポンジで十分。

□ 衛生用品・化粧品類・日用品は、鏡裏と洗面台収納に入る分だけ。

汚い洗面所の特徴③▼タオルを必要以上に持ち過ぎ
[我が家の対策]

□ バスタオルは不要。3人家族でフェイスタオルは10枚のみ。

□ タオルは無地で同じ色に統一する。

■クローゼット
汚いクローゼットの特徴①▼衣類と収納類が多い
[我が家の対策]

□ 1年以上着ていない服を手放す。

□ 僕は年間10着、妻は年間30着で生活。

□ 衣類は全てハンガーに掛けて収納(衣装ケースはない)。

□ 下着や肌着も必要最小限にする(僕は夏・冬で2組ずつ)。

□ 子供服はシーズンで必要な服を4~5着用意。

□ 子供服はシーズンを終えたら手放す。

汚いクローゼットの特徴②▼カバン類が多い
[我が家の対策]

□ カバンはTPOに応じて1つずつにする。


□ 僕はリュック1つ、妻はリュックとポーチの2つ。

□ 家族3人で外出する時、妻のカバン1つで外出する。

□ カバンの中身は、出先で使うモノだけ持ち歩く。

□ 妻の化粧道具は、ポーチ1つにまとめて保管。

汚いクローゼットの特徴③▼物置になりがち
[我が家の対策]

□ 空き箱は持たない。開封したらすぐに処分。

□ 1年以上使ってないモノは手放す(物置にしない)。

□ 書類は賃貸契約書と確定申告用書類だけ(収納1箱分)。

□ 貴重品はまとめて保管(僕は小ポーチ1つ分に厳選して収納)。

□ 趣味グッズなどの私物は上限を決めて保有。

■リビング
汚いリビングの特徴①▼床の上にモノが散らばっている
[我が家の対策]

□ 床にモノを置かない。必要最低限の家具だけ。


□ ラグや絨毯は掃除の手間になるので処分。

□ 子どもが散らかしたモノは1日2~3回リセットする。

□ 子どものオムツやオモチャはベビーベッド下に収納。

□ ベビー用品は子どもの成長に合わせて入れ替える。

汚いリビングの特徴②▼コンセント周りがゴチャゴチャ
[我が家の対策]

□ TVを手放してポップインアラジン(照明兼プロジェクター)を購入。

□ メンテナンスが面倒な家電を手放す。

□ 小さい子どもが怪我する恐れのある家電を手放す。

□ 我が家のコンセント周りはWi-Fiルーターと充電ケーブル2本のみ。

□ ケーブルはケーブル隠しボックスで隠す。

汚いリビングの特徴③▼テーブル上にモノが多い
[我が家の対策]

□ テーブルの上には何も置かない(モノはゼロにする)。

□ リビングは共有スペースなので個人の持ち物は収納しない。

□ 仕事道具や文房具は、個人の部屋から使う時に持ってくる。

□ 1文房具1種類にする。

□ 使い終わったモノは必ず元に戻す。

□ ゴミはすぐ捨てる。

□ 食後は食器をすぐに片付けてテーブルを拭く。

汚いリビングの特徴④▼使ってないモノが多すぎる
[我が家の対策]

□ 1年以上使ってないモノは手放す。

□ 直近1カ月使ってなかったら保留ボックスに保管して様子を見る。

□ 置物や飾り物は持たない(埃を被るだけ)。

□ モノが少ないのでリビングに収納棚は不要。

□ 枯れた植物は処分。

□ 紙の本と本棚は全て処分。全て電子書籍に。

■キッチン
汚いキッチンの特徴①▼キッチンにモノが出しっぱなし
[我が家の対策]

□ キッチンには何も出さない、置かない、吊るさない。

□ 備え付けの収納に入るようにモノを減らす。

□ 食器棚を持たなくていいように余計なモノを減らす。

□ モノを吊るす用のフックや吸盤は全て手放す。

□ 冷蔵庫には何も貼らない(貼り紙やマグネットはNG)

□ 掃除しやすいキッチンにする。

汚いキッチンの特徴②▼必要以上の食器や調理器具を持っている
[我が家の対策]

□ 食器やカトラリーは家族人数分だけにする。来客用は不要。

□ 1カ月間で高頻度に使う調理器具のみ残す。

□ 同じ調理器具は2つ以上持たない。

□ 直近1カ月で使わなかった調理器具は保留ボックスに保管して様子を見る。

□ ベビー用品は子どもの成長に合わせて入れ替える。

汚いキッチンの特徴③▼キッチン収納全体がモノや食材でパンパン
[我が家の対策]

□ 1年以上使わなかったモノは手放す。

□ 賞味期限が切れた食材や調味料を手放す。

□ 調味料は高頻度で使うものだけ残す。

□ 1カ月以上使わなかった調味料は手放す。

□ サプリは飲まない。食生活を整える。

□ 日用品のストックは1つまでにする。

□ 冷凍庫の食べ切れなかった食材は手放す。保冷剤はゼロ。

□ 掃除道具はウタマロクリーナーとスポンジで十分。

□ 収納は5~7割収納にする(必ず余白を作る)。
■収納・押入れ
汚い収納・押入れの特徴①▼物置状態になっている
[我が家の対策]

□ 1年以上使ってないモノは手放す。

□ 1年以上開封していない収納は手放す。

□ 収納に入れるモノは1軍と2軍のモノだけ。

□ 家族人数分の寝具だけ持つ(来客用の寝具は持たない)。

□ 頂き物はすぐに使うか、不要なら手放す(原則もらわない)。

汚い収納・押入れの特徴②▼思い出のモノが多すぎる
[我が家の対策]

□ 家族との写真はLINEの共有アルバムで保存(現物写真は削除)。

□ 思い出のモノは持たない。買わない(埃を被るだけ)。

□ 思い出は「モノ」で残さず「心」に残す。

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ミニマリストTakeru(ミニマリストタケル)

YouTuber

登録者は10万人超、月間200万PV以上のYouTubeチャンネルを運営。「ミニマリスト」を目指し始めたのは2015年。難病が再発し、収入も貯金もゼロになったことで心機一転。3000個以上のモノを手放し、住環境や人間関係、家計管理を見直して、一度人生をリセット。ゼロから生活を見直し、節約・貯金・複業・投資を経て、2021年にFIRE(経済的自立)を達成。「モノはより少なく、自由で豊かな人生」を実現するためのミニマリズムを世界に広めている。主な著書に『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト整理術』(ともにクロスメディア・パブリッシング)。

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(YouTuber ミニマリストTakeru)
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