なお受賞作は20年2月に日本経済新聞出版社から単行本として出版します。
「日経小説大賞」
1.選考委員 辻原登、高樹のぶ子、伊集院静の3氏
※辻原氏の辻は二点しんにょう
2.賞金 500万円(今回は2作同時受賞のため、受賞者2氏に各250万円)
3.第11回受賞者
湊ナオ(みなと・なお)氏
1970年愛知県生まれ。南山大学文学部卒業後、会社員。現在は茨城県つくば市のAIベンチャーでパートタイム勤務。
夏山かほる(なつやま・かおる)氏
1969年佐賀県生まれ。福岡女子大学文学部卒、九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。大学非常勤講師などを経て、現在主婦。
4.受賞作の内容
「東京普請日和」
建築設計事務所で構造設計に勤しむ田口郁人は、五輪開催が決まった東京の本社で仕事漬けの日々。陶芸作品が現代美術界でも評価される兄の英明が上京、「日本はまだ普請中」と揶揄される。兄に振り回されるばかりの郁人の心境に変化が訪れる。
「新・紫式部日記」
藤原為時の娘・小姫は漢籍に親しむ文学少女。政変により一家の幸せは続かなかったが、彼女が書く物語が評判となり、やがて主の藤原道長から物語の女房となり藤式部と名乗るよう命じられる。彼女は宮中に上がり、「源氏物語」を書き続けていく。
5.応募状況 19年4月から6月にかけて募集。応募作品数は342点
《参考》
第1回(2006年10月) 武谷 牧子氏 「テムズのあぶく」
第2回(2008年10月) 萩 耿介氏 「松林図屏風」
第3回(2011年10月) 梶村 啓二氏 「野いばら」
第4回(2012年12月) 長野 慶太氏 「神様と取り引き」(出版時は「神隠し」)
第5回(2013年12月) 芦崎 笙氏「スコールの夜」
第6回(2014年12月) 紺野 仲右ヱ門氏「女たちの審判」
第7回(2015年12月) 西山 ガラシャ氏「公方様のお通り抜け」
第8回(2016年12月) 太田 俊明氏「姥捨て山繁盛記」
第9回(2017年12月) 赤神 諒氏「義と愛と」(出版時は「大友二階崩れ」)
第10回(2018年12月) 佐伯 琴子氏「狂歌」
※年月は発表時点
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