また、その中から「犬の僧帽弁閉鎖不全症」の診療について、「電話どうぶつ病院Anicli24」の院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。
■2021年7月度 月間高額保険金お支払い事例
2021年7月度の高額保険金お支払い事例をご紹介します。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/57917/table/44_1_32ef1b683a60450b2b59ac5fa5e1b9c6.jpg ]
※お支払い金額は1回の請求ベースで掲載しています。
※個別の契約に関してはお答えいたしかねます。個人が特定できない範囲で情報を掲載しています。
※2021年7月1日~2021年7月31日に保険金支払手続きを行った事案について掲載しています。
一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます。
■平均的な保険金お支払い事例
保険金のお支払いは、上記のように高額なものに限りません。次に、平均的なお支払い事例としてペットの急性胃腸炎、嘔吐、下痢の診療をご紹介します。
急性胃腸炎、嘔吐、下痢の事例
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/57917/table/44_2_d5b25102bea298adc29f6b03c257d8b7.jpg ]
■高額診療「犬の僧帽弁閉鎖不全症」を獣医師が解説
2021年7月度の高額保険金お支払い事例で取り上げた「犬の僧帽弁閉鎖不全症」の診療内容について、当サービス『獣医師ダイヤル』を担当されています「電話どうぶつ病院Anicli24」院長、三宅亜希先生にご解説いただきました。
僧帽弁閉鎖不全症とは、どんな病気なのか
僧帽弁閉鎖不全症は心臓の病気です。心臓は左心房、左心室、右心房、右心室の4つの部屋に分かれています。僧帽弁(そうぼうべん)は、左心房と左心室を分けている弁です(右心房と右心室を分けている弁は三尖弁(さんせんべん)と言います)。
犬が僧帽弁閉鎖不全症を発症すると、運動を嫌がる、疲れやすい、呼吸が早く苦しそう、体重減少、咳が出る、といった症状が見られます。
僧帽弁閉鎖不全症は高齢の小型犬に多く見られますが、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは僧帽弁閉鎖不全症の好発犬種(その病気にかかりやすい犬種)であり、若くして発症することが知られています。
事例の犬の僧帽弁閉鎖不全症の通院日数、入院日数、手術回数について
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/57917/table/44_3_5e92c89577b91266468c99701cb3ed77.jpg ]
※上記の数値は、PS保険加入者さまから請求されたものであり、ペットメディカルサポートが補償する範囲を示すものではありません。また、平均や水準を示すものでもありません。
犬の僧帽弁閉鎖不全症の診療内容
※下記の内容は、犬の僧帽弁閉鎖不全症の一般的な診療についての記述であり、PS保険にご請求いただいた事案の診療内容とは異なります。
検査
・問診、視診
症状が現れた時期やきっかけ、日常生活での様子、既往歴の有無、薬の投与歴などの問診を行います。また、呼吸の様子、粘膜や舌の色の確認、体重減少の有無などを観察します。
・聴診
聴診器で心臓の音や呼吸の音を確認します。僧帽弁閉鎖不全症を患うと、逆流による心雑音が確認されます。
また、心臓が正常に機能しないと、肺から心臓へ戻る血液が停滞し、肺水腫(肺の中に血液から漏れ出た液体がたまる現象)や、胸水(胸部に水がたまる現象)を引き起こすことがあります。
・画像検査
レントゲン検査により、心臓の大きさや形、肺水腫、胸水の有無などを確認します。また、超音波検査により、心臓の断面像を観察し、心筋の厚みや心臓の働き具合を確認します。
画像検査は心臓の状態を確認するために重要です。しかしながら、犬が呼吸困難を起こしていれば、検査によるストレスで状態が悪化しないよう、検査を短時間で済ませ、治療を先に始める場合があります。
治療法
内科治療が選択される場合が多いのですが、近年では外科治療が行われる場合も増えてきました。
また、重篤な症状を起こしている場合は、救急治療のため入院が必要になります。
・内科治療
内科治療では、心臓の負担を和らげる薬や、心臓のポンプ機能を助ける薬などを使用します。また、肺水腫や咳がある場合は、その治療も同時に行います。基本的に投薬は生涯続きます。また、自宅に酸素室を用意し、安静に過ごすことが必要になる場合もあります。
・外科治療
心臓の外科治療を行える専門医の診断の後、手術が適応であると判断された場合、外科治療が行えます。なお、外科治療は全身麻酔下で行うため、全身麻酔を安全に行えるのかを確認する必要があり、術前検査として血液検査や胸のレントゲン検査を行います。
予後
病態によって異なります。軽度の場合では、内服でコントロール可能なケースが多いのですが、内科治療で治せる病気ではないため進行していきます。外科手術が成功した場合は、根本的な治療となり予後は期待できます。
まとめ
僧帽弁閉鎖不全症は多くの犬がかかる病気であり、決して珍しいものではありません。初期段階ではなかなか気付かない、また、症状が出始めても「年をとった影響かもしれない」と感じることが多いため、受診するころには中等度以上になっている場合も少なくありません。高額にはなりますが、手術による根本治療が期待できるため、少しでも体調面で気になるときは、年のせいとは思わずに早めの受診を心がけるようにしましょう。
【会社概要】
商号 : ペットメディカルサポート株式会社
代表者 : 代表取締役社長 米満 明仁
所在地 : 〒107-0052 東京都港区赤坂8-4-14 青山タワープレイス2階
営業開始日: 2008年5月2日
事業内容 : 少額短期保険業(登録番号 関東財務局長(少額短期保険)第24号)
資本金 : 3億3,275万円(2021年3月時点)
URL : https://pshoken.co.jp/
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