出会いと挑戦——デンマークと広島をつなぐハンバーガーの物語
2026年6月広島アンデルセン(広島市中区本通7-1)にコペンハーゲン発のハンバーガーショップ「ガソリングリル(Gasoline Grill)」が期間限定(2026年6月1日~6月30日)でオープンします。アンデルセングループとガソリングリルが長年築いたパートナーシップと、広島の生産者さまとの出会いがつないだ、ハンバーガーの物語をお伝えします。
4月23日に配信した「【前編:開発秘話】 ガソリングリル POPUP日本初登場 ―デンマークと広島をつなぐ、ハンバーガーが広島アンデルセンで誕生(6/1~6/31)」に続く後編です。
試練の日々、そして大ハプニング
3月3日:クラウス氏、来日
デンマークから約16時間のフライトを経て、広島空港に降り立ったガソリングリルのオーナー クラウス氏を迎えました。まず一行はハンバーガーの野菜づくりをお願いした脇農園様(東広島市)へ。農園を見学した後、クラウス氏を囲んでのランチ会が開かれました。脇さんご一家が、ピーナッツと白ネギを使った素敵な料理でもてなしてくださいました。クラウス氏のハンバーガーへの想いや、これからつくろうとしているハンバーガーについて話が広がり、メンバーの期待が高まりました。
3月4日:試作1日目——「何かが違う」
いよいよ、クラウス氏と中川シェフ(広島アンデルセン)との本格的なやりとりが始まりました。既にレシピを教えていただき、プロジェクトメンバー内での試作品の確認が終わった段階でした。現地で食べたこともあるメンバーもおり、近いものができているという自信がありました。
ところが——。
まず、クラウス氏がガソリングリルソースと自家製ピクルスを味見すると、難しい顔になりました。
何かが違う。
「調味料はどんなものを使っているか見せてほしい」
そこで分かったのは、日本とデンマークの調味料の味の違いでした。ビネガー一つをとっても、日本は甘みがあり、デンマークはつきぬける酸味。そのせいで味のバランスが少しずつずれていたのです。
クラウス氏と中川シェフは、ガソリングリルソースをもう一度つくることにしました。調味料の味や量を確認しながらつくっていく——つまり、日本オリジナルレシピの作成です。
マヨネーズ、トマトソース、ピクルス、スパイス、マスタード……。
「マスタードの味が違う。他に似た調味料を探してほしい」とクラウス氏。
これはどうかと見つけたのが和がらし。味見をすると「悪くはない」という表情。
「最後に調整用に加えてみよう」とティースプーン1杯ほど加えたとき——
「これだ!」
試行錯誤の末、ようやくガソリングリルソースは完成します。
それは、ガソリングリルの味を完璧に再現しようとするがゆえに、寸分の差を見極め、謎解きのように料理を完成させていく時間でした。
その後も、クラウス氏の理想とする味に近づけるため、具体的な指示が出る中、調理を任されるスタッフたちも真剣に耳を傾けました。
ただ、この日の最大の難題だったのが、パテでした。
広島県産の牛肉を使い、部位と配合を変えた4種類を試食。
解決策は見出されず、翌日に仕切り直しとなりました。
3月5日:試作2日目——そして、大ハプニング
前日の指摘を受け、パテは首とショートリブロースの組み合わせに変更しました。しかし——ざらざらした食感は消えません。
何度となくやりとりする中で、クラウス氏がふとこう言いました。
「私たちは、首の肉は使わないんだよね」
——え?
そこで判明したのは、そもそもの牛肉の部位の間違いでした。
こちらは「ネック&ショルダー」を「首と肩」ととらえていましたが、クラウス氏が指すのは「ブリスケ(肩バラ)」だったのです。言葉の意味と実際の部位が異なっていました。
翌日は最終承認会。肉はすぐには手に入らないため、テストができるのはあと1回だけ。現場全体が緊張の雰囲気に包まれるも、間に合うタイミングで部位が違うことが分かったのは不幸中の幸いでした。
ただ、この2日間いろいろな肉を試すなかで、他にも大きな問題があるのではないかと、クラウス氏と中川シェフは思っていたのです。
それは日本の牛肉特有の肉質が壁になっているということ。
日本の牛肉は海外の牛肉に比べ脂の融点が低く溶け出しやすいのです。溶け出すということは、ステーキにすると口どけはよいのですが、パテにすると油とともに旨みやおいしさも流れ出てしまい、食感や味の違いもここから生まれているのではないか——。デッドラインが近づく中、アンデルセングループ総料理長の山﨑シェフも加わり、議論が交わされました。
つなぎを使う方法もありますが、現地と同じ牛肉100%で、そして広島県産で、なんとか実現したい。
・温度管理を徹底し、肉の温度を焼く直前まで上げないこと
・肉肉しさを加えるため、他の部位を組み合わせてみること
これまでの経験をもとに、シェフたちはそう結論づけました。
その日も、一度もハンバーガーが組み立てられていない状態で解散となりました。
3月6日:最終承認の日——喜びのグータッチ
早朝、肉を取りに行き、10時から最終テストが始まりました。昨日の予想から作り方も変え、2種類のパテを用意しました。
1つ目のブリスケのみのパテ、クラウス氏はまずまずといった表情。
2つ目のブリスケとカイノミを合わせたパテを
クラウス氏が一口、口に入れる——
「ベリーグッド!!」
最終承認の3時間前、ついにパテが完成しました。
その後、4種類のハンバーガーを組み立て、すべてクラウス氏から承認を得ました。
中川シェフとクラウス氏が、グータッチで喜びました。
「Hiroshima バーガー」に込めた想い
その日の午後、トップや関係者を交えた商品の最終確認が始まりました。
オリジナルバーガー、チーズバーガー、バターバーガー——現地の味を再現した3品に加え、もうひとつ、特別なハンバーガーが生まれました。
その名も「Hiroshima バーガー」。
脇農園様の白ネギとピーナッツペースト、サゴタニ牧農様のモッツァレラチーズ、そして広島県産牛100%のパテ。
広島の生産者の想いをつなぎ、ひとつのハンバーガーに。
クラウス氏は言いました。
「日本では珍しいと思いますが、ピーナッツバターを使ったハンバーガーはアメリカでは定番です。白ネギとよくマッチして、素晴らしい出来栄えだと思います」
Hiroshimaバーガーを試食された脇 大輔(脇農園様)さんは、
「たくさん食べられる味。素材の味がしっかり再現されていますね」と、
久保 宏輔さん(サゴタニ牧農様)は、
「口の中で完成します。素材を大事にしているのが伝わってくるバーガーですね」
と感想を述べられました。
エピローグ:デンマークと広島が、ひとつになる日
クラウス氏は今回のコラボレーションについて。「アンデルセン・デンマーク店との関係が始まって10年近く経ちます。今も関係が続けられることをとてもうれしく思います。10年前にガソリングリルの1号店がオープンし、アンデルセン・デンマーク店のニクラスと開発したバーガーバンズを今も使っています。
2026年6月、広島アンデルセンに、「ガソリングリル」が日本初上陸します。
その一皿には——
コペンハーゲンで愛されてきた、世界が認めたハンバーガーの味
広島の地で育まれた、生産者たちの想い
そのすべてが、ひとつにつながっています。
「Active Denmark!」——。
デンマークから日本へ。
それは、食を通じて豊かさをお伝えする、私たちアンデルセングループの物語でもあります。
6月、広島アンデルセンで、お待ちしています。
広島アンデルセン
【公式HP】https://www.andersen.co.jp/hiroshima/
【ガソリングリル特設ページ】https://www.andersen.co.jp/hiroshima/gasolinegrill/
【公式SNS】https://www.instagram.com/hiroshima_andersen_official/
■関連情報
【リリース】デンマーク発の人気ハンバーガー「ガソリングリル」が広島アンデルセンに期間限定で登場(6/1-6/30)!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000132.000009964.html
【前編:開発秘話】 ガソリングリル POPUP日本初登場 ―デンマークと広島をつなぐ、ハンバーガーが広島アンデルセンで誕生(6/1~6/31)PR TIMES STORY×