
サッカークラブの収益はスポンサーや放映権が中心になっているが、もちろん各試合における入場料によるものもいまだ見逃せないものだ。
今回は『GMS』から「現在試合のチケット販売によって最も多くの収益を得ているクラブ」をご紹介する。
5位:バイエルン・ミュンヘン
国:ドイツ
1試合あたり入場料収入:570万ユーロ(およそ9.25億円)
ドイツの盟主であるバイエルン・ミュンヘンがこのリストの上位にランクインしていることはまったく驚きではない。
しかも、ドイツ・ブンデスリーガがクラブのチケット価格を厳しく管理していることから、サポーターはかなり安い支出でこのバイエルン・ミュンヘンの試合を楽しむことができる。
アリアンツ・アレーナでサポーターは1日あたり平均64ポンド(1万2000円ほど)で過ごしており、チケットの売上も年々増加している。
4位:トッテナム・ホットスパー

国:イングランド
1試合あたり入場料収入:590万ユーロ(およそ9.57億円)
このリストの中で意外な名前の一つであろう。トッテナム・ホットスパーはプレミアリーグで2番目に高いマッチデー収入をあげているクラブだ。
オーナーのダニエル・レヴィは金銭的な感覚に優れた人物で、新しいスタジアムに10億ポンドを費やした一方、それによって大きな収益の増加をもたらした。
スパーズの平均チケット価格はおよそ81ポンド(およそ1万6000円)であるが、ファンは最新の設備での素晴らしい体験ができる。
3位:アーセナル

国:イングランド
1試合あたり入場料収入:610万ユーロ(およそ9.9億円)
アーセナルは現在プレミアリーグのタイトルを巡ってリヴァプールと競り合うことができる唯一のチームとなっているが、その一方でマッチデー収入の面でもイングランドでトップとなった。
エミレーツ・スタジアムはアーセン・ヴェンゲル監督政権下の末期に危険な状況となっていたが、最近では素晴らしい雰囲気の会場として知られている。
1試合あたりの観客数も増加しており、マッチデーの入場料収入は610万ユーロまで上昇している。1試合あたりのサポーター支出は86ポンド(およそ1万8000円)だ。
2位:パリ・サンジェルマン

国:フランス
1試合あたり入場料収入:730万ユーロ(およそ11.85億円)
カタール政府系の投資機関によって買収されたパリ・サンジェルマン。それによって数多くの批判も受けたが、ビジネスという点においては大きな成功を収めている。
プレミアム席やホスピタリティサービスの充実により、パリ・サンジェルマンのマッチデーの入場料収入はおよそ730万ユーロに達している。ファンは1試合あたり137ユーロ(およそ2万2000円)を使っているという。
リオネル・メッシやネイマール、キリアン・エムバペなどスター選手は去ったものの、彼らがいる間にクラブとしてのビジネスパワーを身に着けたといえる。
1位:レアル・マドリー

国:スペイン
1試合あたり入場料収入:740万ユーロ(およそ12.01億円)
最近のヨーロッパサッカーにおける数多くのリストと同じように、レアル・マドリーはここでも頂点に立っている。
ジュード・ベリンガムやキリアン・エムバペが加わったスター軍団は、1試合あたり平均740万ユーロの入場料収入を確保している。年間の総入場料収入も1億8500万ユーロ(およそ300億円)でトップだ。
なお、ファンは1試合あたりで102ユーロ(およそ1万8000円)を支払っているとのことだ。