
先日ブンデスリーガを制覇したバイエルン・ミュンヘン。トッテナム・ホットスパーから加入して2年目を迎えたハリー・ケインは、イングランド代表でも活躍している名FWでありながらもこれがキャリアで初のメジャータイトルであった。
今回は『PlanetFootball』から「まだメジャータイトルを獲得していない現役の名選手たち」をご紹介する。
グレゴール・コベル
現所属:ボルシア・ドルトムント
ドルトムントの“惜しい”守護神コベルは、若さとポテンシャルを兼ね備え、これまでにブンデスリーガ年間ベストイレブンに2度選出されたスイス代表GKだ。安定感のあるセービングとハイボール対応が持ち味で、ビッグマッチでも力を発揮する。
ただ、ドルトムントは近年タイトルから遠ざかっていることもあり、彼本人は大きな栄冠を獲得することはできていない。果たしてコベルはまだドルトムントに留まるのか、それともさらなる高みを目指すのか、今夏のマーケットで注目されそうだ。
ジョーダン・ピックフォード

現所属:エヴァートン
ネタにされがちのイングランド代表GKピックフォードだが、その実力は間違いなく一級品である。これまで73キャップを積み、EUROやW杯でも好パフォーマンスを見せてきた。ただ、クラブではエヴァートンの“不安定さもある守護神”として知られ、残留争いを何回も経験している。
このままエヴァートンに残ってもタイトル獲得の可能性はほぼゼロに近い状況でもある。移籍してチャンスを掴むか、あるいはエヴァートンの救世主になってクラブを救うのか。彼自身毎年のように悩んでいるはずだ。
ソン・フンミン

現所属:トッテナム・ホットスパー
アジア大会の金メダル(2018年)は経験があるものの、シニアのコンペティションではタイトルに手が届いていないソン・フンミン。32歳にしてキャリアのピークは過ぎているが、それでもその能力は一級品だ。
ただハリー・ケインと同じく、10年近くをあと一歩で届かない立場で過ごしている。今季のヨーロッパリーグでついに念願の優勝を果たせるかどうか。
ディミトリ・パイェット

現所属:ヴァスコ・ダ・ガマ
38歳にしてブラジルのヴァスコ・ダ・ガマでプレーしている元フランス代表MFのパイェット。ウェストハム時代の活躍は衝撃的であったし、マルセイユ時代にはEL準優勝、フランス代表ではEURO準優勝という実績はあるものの、タイトルは手にできていない。
最後の夢を抱えて南米に渡ったものの、今季もブラジルではトロフィーまで到達できない状況だ。彼が歩んできたキャリアを考えればフランスリーグすらも優勝できていないというのは本当に不思議なものだ。
ロベルト・サンチェス

現所属:チェルシー
ロベルト・サンチェスは、ブライトンから加入して以来、カバーリングと足元技術を武器に存在感を示しているスペイン人GKだ。27歳とピークにある年齢だが、まだ大きなタイトルには縁がない状況である。
今月末のカンファレンスリーグ決勝が“初タイトル”の最大のチャンス。ビッグゲームで活躍してトロフィーを手にすることができるのかどうか、彼にとってはキャリア最大の舞台になるだろう。