日本代表が世界最速で予選を突破した2026年W杯。
2018年大会の王者であるフランスは、5日に行われたウクライナとのW杯欧州予選初戦に2-0で勝利した。
そのフランス代表を2012年から長期にわたって率ているのが、ディディエ・デシャン監督だ。
56歳の同氏は、現役時代にはフランス代表として103試合に出場すると、キャプテンとして1998年W杯優勝を経験。選手としても監督としても世界一になったレジェンドだ。
そのデシャン監督は、『Ouest-France』のインタビューで、変化するモラルや考え方に合わせて、譲歩することで自身のマネージメントスタイルを調整してきたと明かした。
「私は常にミスを許容しつつ、選手たちに注意している。その後に禁止するわけではない。
ロッカールームでの携帯電話の例を挙げると、クラブでは自由に使えるのに、私が反対しても意味がない。
それに、私としても助かる。彼らがクラブで健康上の問題を抱えた時にメッセージを送るとすぐに対応してくれるからね。
自由を奪うのではない。枠組みを作らなければいけない。私にとってそれは生活環境と仕事環境がそれだ。
(選手との接し方も変わったが)規範が変わった。例えば、私の話し方もね。なぜなら相手が違うんだから。
以前は45分話していたが、これは長い。今、私が彼らと自由に話せるのは10分。だから、要点を伝える。
私にとって大事なのは選手自身を超えた人間性、性格、個性、感受性を理解すること。それぞれ興味も違うし、音楽の好みだって違うからね(笑)」
代表でのロッカールームでの携帯電話禁止はなくしたそうで、ミーティングの時間も45分から10分に短縮したとのこと。
デシャン監督は2026年W杯後に退任するとされている。