27日、ニッパツ三ツ沢球技場(横浜)にて世界的オールスターと日本を代表する選手が戦う『DIAMOND CUP OF LEGEND』が行われた。
“偉人結集”を合言葉に豪華メンバーが激突した試合は、4-3でワールドレジェンズがJクラシックスを僅差でかわし、勝ちをおさめた。
Qolyでは、現地からの試合レポートをお届け!
試合レポート(前半)
ワールドレジェンズは4-1-4-1の予想スタメン。
左サイドにカンビアッソが入るという公式発表だったが、ふたをあけてみればカンビアッソは中盤の底で守備に奮闘し、カカが左サイド、ダーヴィッツがフリーマン的にボランチと攻撃的MFの位置を行き来するような大きな運動量を見せた。
14名と少ないワールドレジェンズだが、今回来日したメンバーは体型の大きな崩れもなく現役時代さながらのしまった身体でコンディションの良さを感じさせた。
試合はそのワールドレジェンズが前半は2-0で折り返し。
現役から離れて間もないダビド・シルバ、50代とは思えないロベール・ピレス、そしてカカは足技がさえわたった。
先取点は前半28分そのロベール・ピレスだった。
反撃ののろしをあげたいJクラシックスは全員のチームワークも良くトルシエJAPANを彷彿とさせる3-4-1-2のフォーメーションで勝負。予想スタメンとはDF、FWの左右の違いはあったものの大きくは変わらなかった。
FW大久保嘉人、久保竜彦という日本代表でもなかなか見られなかった孤高の2トップを中心に松井大輔や両ウィングバックが絡む。しかし、あと一歩のところに追い詰めても、ジーダが立ちはだかる。
40代まで現役を続けていたから今も“動ける”GKのジーダ、マテラッツィらDF陣は鉄壁のようにも感じた。
試合レポート(後半)
元天才選手たちが日本で躍動!“世界選抜”が勝利した『DIAMOND CUP OF LEGEND』試合レポート
しかし、後半に入ると様相が変わる。
20人登録のJクラシックスはFW李忠成(OUT久保竜彦)らメンバーを入れ替えフレッシュな動きを見せる。
スタジアムは選手交代に混乱を見せたのか中西哲生が入ったのにも関わらわず、岡野雅行の表記。実は、今大会では同じ背番号が認められているために、スタジアム側が混乱したようだ。DF岡野雅行の表記ミスはなかなかに驚いた。(実際はその後に岡野雅行は途中出場、いきなりのダッシュで会場を沸かした)
さすがに疲れを見せたのかワールドレジェンズは立て続けに失点、ついには2-3と一気に逆転されてしまう。
試合前には「楽しみたい」というコメントが多かったワールドレジェンズの面々だが、ちょっとスイッチが入ったようだ。
明らかにパススピードが上がりワンタッチ、ツータッチで華麗なパス回し。前日は、「(サルガドを残して)全員オフェンスだ」と語ったマテラッツィだが、そのマテラッツィをDFに1人残し、マテラッツィのロングフィードを何度か試みるシーンも見られた。
試合はそのワールドレジェンズが逆転。
途中出場のハビエル・サビオラが現役時代を彷彿とさせるようなDFラインからの裏抜けで同点弾を決めると、EURO2000で英雄となったダヴィド・トレゼゲがその勝負強さを発揮して決勝点を決めている。
ワールドレジェンズが4-3と再逆転で勝利をおさめた。
試合後、Jクラシックスの岩本輝雄は「7、8年前なら入っていたかも」とミドルシュートが入らなかった悔しさを見せた。
ワールドレジェンズは、キャプテンのミチェル・サルガドを中心に優勝カップをかかげて大盛り上がりを見せた。サルガドは試合後のインタビューでメンバーをたたえた。