
サッカー日本代表は2日、FIFAワールドカップアジア最終予選中国代表戦(5日午後7時35分、埼玉スタジアム2002)に向けて高円宮記念JFA夢フィールド(千葉)で公開練習を行った。
この日はプレミアリーグ・ブライトンMF三笘薫が報道陣の取材に応じた。
――コンディションはいかがですか。
コンディションは一人、一人バラバラなので、全員が整えることが大事かと思います。
僕は(プレミアリーグで)3試合戦えているのでコンディションは問題ないと思います。でもチームの戦い方と全く変わってくるので、そこはアジャストしたいと思っています。
今季プレミアリーグで3試合に出場した三笘――湿気と時差が大変だと思いますが、もう慣れましたか。
いやまだ慣れてないですけど、この数日で慣れればいいかと思っています。
――この間(6月)の代表戦をどう見ていましたか。
無失点の試合も多かったですし、チームとしても完成度が高かった。3バックもチャレンジしていろんなところが見えたと思います。
最終予選に(向けて)すごくメリットのある素晴らしい試合ができていたので、そこに自分が加わってどれだけ変化が加えられるかという風には見ていました。
ライバル中村敬斗の台頭
――三笘選手と伊東純也選手が戻ってきて両翼が揃う。自分への期待みたいなものは。
競争はあると思いますし、その中で試合に出れば勝たないといけない試合なので、その中でゴールだったりアシストだったり、守備のところでも貢献して勝てればなと思っています。
――三笘選手が不在の間に中村敬斗選手が台頭しました。
素晴らしい活躍でしたし、刺激にはなりました。僕自身との特徴は違うところはあるので、そこから盗めるものは盗んでという風に思っていました。僕自身も代表で相当プレーしていなかったので、もう1回地位を確立する意味でもしたプレーを見せないとなと思います。

――代表には久々の合流。空気はどうですか。
まだ全員が集まっているわけじゃないので、コンディションもバラバラですし、ここから数日で仕上げていかないといけないので分からないです。雰囲気はいいですし、強豪の相手なので分析していい準備をして戦わないと最終予選で(これまで)痛い目にあっているので、そこは修正したいと思っています。
――前回の予選で三笘選手が大活躍してワールドカップ出場を決めました。
そうですね。前回との役割も違うと思いますし、立ち位置も違うと思う。そこでの役割も違うと思うので、自分が課されている役割を担ってチームに貢献するだったり、他の選手との特徴だったり、前回の最終戦とはチームの特徴も変わってきている。自分がより自分のプレーをもっともっと出していかないとチームも色々と難しいところもあると思っているので、そこを担っていきたいと思っています。
――前回の予選とどういう部分が変わったと感じていますか。
僕はスーパーサブじゃないですけど、サブから最後のところでチャンスをモノにしろというところで出されていたのが、今はスタートだったり、途中からもありますけど、よりチームを引っ張らないといけないシチュエーションにはなっている。そういうところを含めてピッチ内外でやっていかないとと思っています。
後輩高井に負けないように
今回代表初招集を受けたJ1川崎フロンターレDF高井幸大は三笘と同じ川崎アカデミーで成長した選手だ。年が離れた川崎アカデミーの後輩についても語った。
――去年11月からの代表入りで感じるところは。
2次予選とは違う雰囲気の中でやっていくと思う。
――最終予選の重圧を乗り越えるために必要なことは。
まずは失点しないことが大事かと思います。守備から入って自分たちのリズムに持っていくことが大事だと思う。その中で自分の特徴を出せればいいと思いますし、自分たちの不利な展開に持っていかないようにしたいと思います。
――予選は過去2大会で苦戦しました。歴史を変えていきたいか。
歴史を変えていきたいというよりも、全試合に勝ちたいと思っている。それだけいまも全員が注意を払って初戦に臨むと思いますし、いい準備をできたらいい結果が生まれると思います。
――初招集された川崎の高井選手について。
オリンピックでも活躍していましたし、若いですけど、すごく個の力が優れている選手なので期待できる選手だと思います。

――好調を維持されている要因を自分の中でどう分析していますか。
まずはチームとしての層が厚くなって、自分たちがやるべきことをやっている結果一人、一人の個が活躍できているところだと思う。チーム全員としてやるべきことがはっきりできているというところが一人、一人の活躍につながっているんじゃないかと思います。
これまで日本代表通算20試合7得点を記録した世界有数のドリブラーが久々に代表のユニフォームに袖を通す。三笘が中国戦でどのようなプレーを見せるのか目が離せない。