4月29日に放送されたテレビ静岡のサッカー番組『サカろう』に元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏と、その通訳を務めたフローラン・ダバディ氏が出演した。
番組では、日本代表の戦術や育成に関する議論のほか、ダバディ氏がかつて通訳を務めたもう1人の元日本代表監督、ヴァイッド・ハリルホジッチ氏との比較にも話題が及んだ。
トルシエ氏とハリルホジッチ氏、二人の監督の下で通訳としてチームを支えたダバディ氏は、両者の人物像について自身の経験から語った。
ハリルホジッチ氏の性格について、「トルシエと同じく、まっすぐで真剣な人」と評価。
共通点を述べた一方で、両者の違いについては「ハリルは80年代のトップスターだった分、プライドがフィリップ(トルシエ)以上に高かった」と明かした。
さらにダバディ氏は、「フィリップは意見を否定されると一度は怒るが、そのあと考える。だけど、ハリルは曲げない。私が一生懸命説得を試みても、『NO』で終わり」と当時のエピソードを語った。
どちらも信念の強い指導者であることに違いはないが、そのスタンスや柔軟性には明確な違いがあったようだ。