「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース
「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース

今シーズンのサッカー界でも、驚異的な移籍オファーが話題を呼んでいる。

最近では、サウジアラビアのアル・ヒラルがダルウィン・ヌニェスに対し7000万ポンド(およそ133億円)のオファーを提示。

しかし、リヴァプールは8500万ポンド(およそ162億円)以下では売却しない姿勢を示し、取引は成立しなかった。

ただそのヌニェスは今季かなり苦戦しており、アルネ・スロット監督の下で重要な存在にはなりきれていない。

今回は『Planet Football』から「巨額の獲得オファーを断って後悔してしまった6つのクラブ」をご紹介する。

トマ・レマール

「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメ...の画像はこちら >>

オファーを断ったクラブ:モナコ

断られたクラブ:アーセナル

2017年の夏、アーセナルがモナコのトマ・レマールに対して9200万ユーロ(およそ148億円)という破格のオファーを提示したが、モナコはこれを拒否することを決めた。

当時のアーセナルを率いていたアーセン・ヴェンゲル監督は、「彼は守備と攻撃の両方で非常に完成度が高い選手」と評価していた。しかし翌年にはモナコはアトレティコ・マドリーから7000万ユーロ(およそ112.6億円)のオファーを受け入れており、かなりの値下がりとなった。

ただ、レマールはアトレティコでそれほど目立った活躍を見せることなく現在に至っている。もし9200万ユーロの取引が成立していれば、アーセナルが「プレミアリーグ史上最大の失敗」と呼ばれた可能性もある。

カラム・ハドソン=オドイ

「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース
「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース

オファーを断ったクラブ:チェルシー

断られたクラブ:バイエルン・ミュンヘン

チェルシーで若手選手として高く評価されていたカラム・ハドソン=オドイに対し、バイエルン・ミュンヘンは3500万ポンド(およそ66.7億円)のオファーを提示した。しかしチェルシー側がこれを拒否し、さらに「7000万ポンド(およそ133.5億円)の買い取りオプション付きの期限付き移籍」までも断った。

ところがハドソン=オドイのキャリアはその後停滞。2022-23シーズンにはレヴァークーゼンへのローン移籍でも結果を出せず、最終的には彼をわずか300万ポンドでノッティンガム・フォレストに放出することになった。

現在はフォレストでの活躍がかなり注目されているものの、当時の高額オファーを受け入れていれば別の結末があったのかもしれない。

フレンキー・デ・ヨング

「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース
「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース

オファーを断ったクラブ:バルセロナ

断られたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド

バルセロナのジョアン・ラポルタ会長は「経済的な理由でデ・ヨングを売却するチャンスがあったが、競争力を維持するために断った」と語った。しかし、現在のクラブの財政危機やデ・ヨングの高額な給与を考えると、100億円近い移籍金でのオファーを受け入れるべきだったとの声もある。

エリック・テン・ハフ監督が率いていたマンチェスター・ユナイテッドへの移籍が大きく噂されたものの、デ・ヨング自身は移籍に消極的だった。

残留を選んだデ・ヨングは、バルセロナでの出場機会が減少しており、特にハンジ・フリック監督の下での序列は低下している。2026年にフリートランスファーで放出されるリスクもあり、バルセロナにとってこの決断は大きな後悔となる可能性が高い。

エヴァン・ファーガソン

「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース
「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース

オファーを断ったクラブ:ブライトン

断られたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド

ブライトンは2023年夏、マンチェスター・ユナイテッドからの5000万ポンド(およそ95.3億円)のオファーを「一蹴した」と言われている。当時のブライトンの幹部はファーガソンを「1億ポンドの価値がある選手」だと信じていた。

当時のファーガソンはニューカッスル戦でのハットトリックなど数多くの輝かしい瞬間を見せていたストライカーであった。しかしその後は怪我に苦しみ、ほぼ1年間ゴールがなく、現在では出場機会も限られている。

他のクラブへのローン移籍の可能性も囁かれており、ブライトンは当時のオファーを受け入れるべきだったのかもしれない。

ポール・ポグバ

「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース
「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース

オファーを断ったクラブ:マンチェスター・ユナイテッド

断られたクラブ:レアル・マドリー、バルセロナなど

マンチェスター・ユナイテッドは、かつて所属していたポール・ポグバに対してのオファーを何度も断っている。バルセロナから4500万ポンド(およそ85.8億円)+ジェリー・ミナ&アンドレ・ゴメス、レアル・マドリーから2760万ポンド(およそ52.6億円)+ハメス・ロドリゲスという提示を受けていたが、いずれも拒否した。

ポグバはフランス代表での活躍など瞬間的に輝きを見せる場面もあったが、怪我や不調、クラブとの確執などが続き、最終的には契約満了で退団することになった。

もし早期にオファーを受け入れていれば、マンチェスター・ユナイテッドは大きな移籍金を得るだけでなく、チーム内の混乱を避けることができたかもしれない。

キリアン・エムバペ

「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース
「巨額の移籍金を断って選手を売らなかった」ことを後悔するハメになった6つのケース

オファーを断ったクラブ:PSG

断られたクラブ:レアル・マドリー、アル・ヒラル

2021年夏、レアル・マドリーはキリアン・エムバペに対して1億3700万ポンド(およそ200億円)のオファーを提示した。ところがPSGはこれを拒否。

エムバペはその後契約を延長し、3シーズンで120ゴール以上を記録した。

さらに2023年夏にはサウジアラビアの強豪アル・ヒラルが2億5900万ポンド(およそ370億円)の「世界記録オファー」を提示したとされる。しかし、エムバペ自身はサウジ移籍に興味を示さず、交渉は行き詰まった。

PSGが得たスポーツ的成功と経済的損失を比較すると、この決断が最良だったかどうかは疑問が残るものだ。

編集部おすすめ