21日、1-0でマンチェスター・ユナイテッドを下し、2008年以来のタイトルを獲得したトッテナム・ホットスパー。長年主要タイトルに縁がない上、今季はリーグ戦でも降格圏付近をさまようなど低迷が続く同クラブにとっては「最後の希望」ともいえる優勝に歓喜の声があがっている。
そうした中で、同クラブの“主将”でもあるソン・フンミンがメダルを受け取れなかったことが物議を醸している。
アメリカメディア『ESPN』によると、この問題について、欧州サッカー連盟(UEFA)は式典中にトッテナムがメダルを受け取るために送り込んだ人数が多すぎたために発生したと声明を出している。
また、メダルに関して、各クラブにステージ上で授与されるメダルは30枚のみ、式典後には追加で20枚のメダルが配布用に授与されていると説明している。
イギリスでは、アジア人選手がタイトルを獲得した際、トロフィーリフト(トロフィーを掲げる行為)が、放送において故意にカットされている疑惑が存在している。
今回の事件においては、ソン・フンミンのほかにもウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクールら他の主力選手もメダルを受け取ることが出来ていない。その為、人種差別的意図があったかは明らかではないが、いずれにせよ「主将」である選手が表彰式でメダルを受け取れていないUEFAの対応は大きく非難されるだろう。