4月3日に開幕を迎えたAFC U-17アジアカップ。サウジアラビアで開催される今回の大会には日本代表も出場しており、『DAZN』で試合が放送される予定となっている。

そのオープニングマッチとして行われたのが、3日にキックオフされたウズベキスタン代表対タイ代表の試合だ。

開始から2分でウズベキスタンが先制点を奪取し、さらに13分にもゴールを追加するという展開で、前回大会で準決勝に進出した実力を見せつける序盤戦に。

しかし40分にタイ代表が一矢を報いる。マンチェスター・ユナイテッドの下部組織でプレーしている15歳の天才シルヴァ・メクセスが、左サイドから自らドリブルで切れ込んで独力ゴールを決めたのだ。

試合はその後ウズベキスタンがさらに2ゴールを決めて4-1という結果となったものの、敗れたタイ代表の中で輝きを見せたシルヴァ・メクセスは大きな話題になっている。

シルヴァ・メクセスは現在15歳のアタッカーで、「新しいエムバペ」とも呼ばれているというドリブラー。昨年イプスウィッチ・タウンのユースからマンチェスター・ユナイテッドに加入した選手である。

彼の父親はかつてノッティンガム・フォレストやカーディフ・シティ、WBA、ノリッジ・シティなどでプレーしたウェールズ代表FWロバート・アーンショウ。日本では稲本潤一の同僚だったことでも知られている。

父はイングランドとザンビア、母親はタイとイングランドにルーツを持っていることもあり、現在はタイ代表の招集を受けている状況だ。

タイはグループステージ第1節で大敗という難しいスタートになったものの、この15歳の飛び級タレントは大きな期待をもたせるようなプレーを見せていた。

2025年度のAFC U-17アジアカップは4月20日に決勝戦が行われる予定となっており、日本代表はこのあと4日にUAEと対戦する。

さらに7日にはベトナム戦、10日にはオーストラリア戦を控えており、グループ2位以内に入ればU-17ワールドカップへの出場権と決勝トーナメント進出が決まる。

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