
現在セリエAで3位を走るフィオレンティーナ。
近年は2年連続でECL決勝に進出するなど、存在感を高めているクラブである。
1990年代にはビッグ7の一つに数えられたが、その時代にもリーグ優勝をしたことはない。最後のスクデット獲得は1968-69シーズンにまで遡る。
3位ではあるが首位・ナポリとの勝点差は1。
ここでは、今季好調なヴィオラで活躍している5人のニューカマーを見ていきたい。
ロビン・ゴセンス
ドイツ代表DFのロビン・ゴセンス。若手時代は母国ではなく、フィテッセなどオランダのクラブでプレーした。
ヘラクレス・アルメロでの活躍から2017年にアタランタへ加入。後にその攻撃力が開花し、躍進するクラブの立役者となった。
2021年からはインテルでプレーするも定位置は掴めず。昨季はウニオン・ベルリンへ加入し、キャリアにおいて初めて母国ブンデスリーガで活躍した。
今季からはローンでフィオレンティーナへ加入。馴染みの地へ戻ると、セリエAではここまで4ゴールに関与している。
モイーズ・キーン

イタリア代表ストライカー、キーン。ユヴェントスでは16歳でトップチームデビューし、同時にセリエA初ゴールもマークした。
ローン復帰後には主力定着に迫る勢いを見せたが、その後イングランドのエヴァートンへ加入した。
プレミアリーグでは苦戦を強いられるもローン先のPSGでは活躍し、2021年には古巣のユヴェントスへ戻った。ただ加入以来ベンチからの起用が多く、昨季はノーゴールに終わっている。
今季からはライバルのフィオレンティーナへ加入しており、セリエAではここまで8ゴールと好調なスタートを切った。
エドアルド・ボーヴェ

ローマ生え抜きのイタリア人MF、ボーヴェ。ドイツ人のクォーターという選手である。
ローマでは18歳でデビューするも当初は出番がなかったが、4年目となった昨季はセリエAで31試合に出場した。
さらなる出場機会を求めて今季はローンでフィオレンティーナへ。ここまで主力としてプレーしており、中央だけでなくサイドでも活躍している。
元々は守備力を強みとしているMFだが、セリエAでは既に1ゴール3アシストと攻撃面で新境地を開拓した。
ピエトロ・コムッツォ

ピエトロ・コムッツォは将来が期待される19歳のDFだ。
2018年からフィオレンティーナの下部組織でプレーしており、これまで世代別のイタリア代表に選出されてきた選手である。
昨年の10月にトップチームデビューを飾り、昨季はセリエAで4試合に出場した。今季はリーグ開幕戦でスタメン出場するなど大きく序列を上げている。
ここまでの序盤戦で主力に定着。今月にはイタリアA代表に初招集されており、デビューこそならなかったがベンチ入りを果たしている。
ダビド・デ・ヘア

元スペイン代表の守護神は、イタリアの地で復活を遂げた。
アトレティコ・マドリーでは10代で正GKに抜擢され、いきなりヨーロッパリーグ優勝を果たしたデ・ヘア。
2011年にイングランドのマンチェスター・ユナイテッドへ移籍すると10年以上活躍し、プレミアリーグやFAカップ優勝に貢献した。
一方でサー・アレックス・ファーガソン監督退任後に低迷した名門においては批判の矢面に立たされることもあった。
昨年にフリーで退団するも、その後はクラブが見つからず。
1年間のブランクを経て今季からフィオレンティーナへ。すると新天地で再び正守護神として活躍を見せている。