
このところサウジアラビアリーグの存在感が急速に大きくなっているが、その一方でアラブ首長国連邦(UAE)も多くのスター選手を獲得している。
今回は『Planet Football』から「現在UAEリーグでプレーしている驚くべきスター選手たち」をご紹介する。
アンドレス・イニエスタ
現所属:エミレーツ・クラブ
2018年にバルセロナを去ってからというもの、イニエスタは各国のニュースで取り上げられる機会が減少した。日本のヴィッセル神戸で5年間を過ごし、そして昨年はUAEプロリーグのエミレーツ・クラブへと移籍している。
39歳になってもサッカー選手としてのクオリティを備えているイニエスタは、今も高いテクニックと鮮やかなボディシェイプによって相手を混乱させる術を持っている。
エミレーツ・クラブでも14試合に出場しており、中盤だけではなくFWとしてもプレー。チームが苦戦して残留争いを繰り広げる中、貴重な3ゴール1アシストを記録している。
アデル・ターラブ

現所属:アル・ナスル
かつてはトッテナム・ホットスパーで「天才アタッカー」として評価されたアデル・ターラブ。あまりにも素晴らしいドリブル技術と、それに相反するように激しい気性と素行の悪さを備えた選手だった。
トッテナムを離れたあともQPRとフラムでプレーし、2014年には本田圭佑とともにACミランにも所属。その後ベンフィカでは驚きのボランチへのコンバートを成功させ、再び注目を集めた。
そして2022年にはUAEの名門アル・ナスルへと移籍。改めてアタッカーとして再びプレーし、加入後の47試合で26ゴールを決める大活躍を見せた。
ミラレム・ピャニッチ

現所属:アル・シャールジャ
2020年にユヴェントスからバルセロナへと移籍したピャニッチ。30代になってアルトゥール・メロとのトレードでスペインへと渡るという驚きの取引だった。経済的に苦しんでいたバルセロナがなんとか制裁を避けるためのものだったとされている。
ただ、結果としてピャニッチもアルトゥール・メロも移籍先でうまくいかず。
そして姿を消したように見えるピャニッチであるが、34歳の現在はUAEプロリーグのアル・シャールジャでプレー。レギュラーとして多くの試合に出場している。
マノロ・ガッビアディーニ

現所属:アル・ナスル
ファビオ・カンナヴァーロをはじめとして、キャリアのラストをUAEで送ろうとするイタリア人選手は少なくない。かつてサンプドリアやナポリ、サウサンプトンでプレーしたガッビアディーニもその一人だ。
吉田麻也とも2つのクラブでチームメイトとなったストライカーは、昨年夏に31歳でUAEのアル・ナスルへと移籍。ここまで公式戦17試合に出場して10ゴール3アシストを決めており、エースとして活躍している。
アラン

現所属:アル・ワフダ
ナポリやエヴァートンでプレーしたブラジル人ボランチのアラン。マウリツィオ・サッリ監督が率いたナポリでは絶対的な信頼を受けた司令塔で、イタリア・セリエAでレベルの高いプレーを見せた。
その後移籍したエヴァートンではカルロ・アンチェロッティ監督の下でプレーしたが、2シーズンを戦ったあとにUAEプロリーグのアル・ワフダへと移籍することを決断した。
現在33歳になったプレーメーカーは、アル・ワフダで外国人選手ながらキャプテンを任されるほどの存在となり、チームの中心に。現状戦力的には決して最高レベルではないクラブを上位に引き上げている。
パコ・アルカセル

現所属:エミレーツ・クラブ
バレンシアやバルセロナ、ボルシア・ドルトムントでプレーしたスペイン代表ストライカーは、なんと20代のうちにUAEでプレーすることを決めた珍しい選手だ。
ビジャレアルから2022年夏にアル・シャールジャへとローン移籍で加入したが、その2日後に完全移籍へと切り替えられ、すぐにエースとして活躍を見せた。
そして昨年夏にはエミレーツ・クラブへと期限付き移籍しており、現在はアンドレス・イニエスタとともにプレーしている。