かつて日本代表でキャプテンを務めた吉田麻也。名古屋グランパスから海外に飛び出すと、オランダ、イングランド、イタリア、ドイツ、そして、アメリカでプレーしてきた。
その彼がTokyo FM『吉田麻也の切り替えて行こう!』で、アスリートの人柄について語った。
来日したクリスティアーノ・ロナウドの「なぜ笑うんだい」発言に感動したというリスナーから人柄のいいアスリートについて聞かれるとこんな話をしていたのだ。
「トップアスリートは魅力的な人が多いんですよ。もちろん、人によりますよ。トップでも本当にひどい人だなっていう人もなかにはいるしね、正直(笑)
でも、例えば、日本代表でずっとやってる選手は、人間性にも優れているっていうのは、たびたびこのラジオでも言ってますが。
例えば、この間、テニスのノヴァク・ジョコヴィッチがMLSの開幕戦を観に来て、写真を撮ってもらったり、ちょっと話したりしたんですけど、めちゃくちゃいい人でしたね。受け答えもすごい丁寧にしてくれるし、素晴らしいなと思いました。
僕はグランパスの下部組織出身だったんですけど、ある日、グランパスの練習(場)の近くの駅のレストランでご飯を食べてたんですよ。
そうしたら、当時大ベテランだった藤田俊哉選手、今はジュビロ磐田の強化部長なんですけど――がいらっしゃって、挨拶をするじゃないですか、こんにちは!って、僕らグランパスの服を着てるので。そうしたら、こんにちは!って。うわぁ、すげぇ、藤田いるぞとかこそこそ話したりするんですよ、アカデミーの子は。
そんなことも忘れて、ご飯を食べて、帰ろうっていったら、なんと藤田俊哉選手がお会計をしていてくれたんですよ。
「それからもう20年くらい経つんですけど、なかなかそういうチャンスがないんだよなぁ。
僕がやってあげようと思うチャンスがなかなかなくてね、難しい。日本にいないから、なかなかそういう機会がないんだよなぁ(笑)だから、なんかそういうチャンスないかなと意図的に作ろうかなと思っているんですけど(笑)
今ふと思い出したので、ひとつ言うと。ロンドンで当時奥さんと誕生日か何かのお祝いをしていたんですよ。レストランに行ったら、たまたま宇多田ヒカルさんがそのレストランにいて、挨拶をしたんですよ。
今日、誕生日で来てるんですって言ったら、シャンパンをくれたんです。ヒカル、かっけぇ!ってなりました、僕はね(笑)ヒカル、かっけぇ。それが僕のセカンドラブ」
名古屋のユース時代には大先輩の藤田俊哉さんが食事代を知らない間に払ってくれたことがあったそう。
また、ロンドン在住の宇多田ヒカルさんとレストランで偶然対面した際にはシャンパンをご馳走になったとか。なお、セカンドラブというのは、宇多田さんの大ヒット曲「First Love」にかけたものだろう。