
サッカーはチームスポーツであり、選手同士の関係が非常に重要なものになるが、時には「ピッチ外では最悪の仲」というチームメイトも存在している。
今回は『Planet Football』から「信じられないくらいにお互いを嫌っていたことで有名なチームメイトたち」をご紹介する。
エル=ハジ・ディウフvsジェイミー・キャラガー
クラブ:リヴァプール
セネガル代表のエースであったエル=ハジ・ディウフは、サッカー界において「敵を作ることが多い選手」として知られているが、その中でもリヴァプール時代の確執は非常に有名だ。ディウフがボルトンに移籍したあとも、その激しい関係は続いた。
ジェラードとともに中心的な存在だったキャラガーは、自伝で「ディウフの態度にはうんざりした。一緒にプレーした中で最悪の選手だった」と書き、その性格を酷評した。
それに対してディウフは何度も反論し、キャラガーに対しては「クソのような負け犬」「フィールド上で一番のバカ」と呼んでいた。
エマニュエル・フリンポングvsサミル・ナスリ

クラブ:アーセナル
『The Atlhetic』に対し、フリンポングは2019年にこう語った。「正直に言って、僕はナスリを好きだったことが一度もないし、これからも絶対に好きにならない。50億ドル貰っても嫌いだ」と。
その敵意は、当時19歳だったナスリがリヴァプール戦で退場処分を受けた事件に端を発している。その試合後、ナスリはロッカールームで立ち上がって、「負けはフリンポングのせいだ」と演説を打ったからだ。
また、メディアでナスリを批判したあと、フリンポングの電話にはナスリから着信があり、『オレはお前を恐れるような選手じゃない。男同士なら男同士で解決しようぜ』と言われたとか。
イェンス・レーマンvsマヌエル・アルムニア

クラブ:アーセナル
ドイツ代表GKのイェンス・レーマンはエキセントリックな男として有名であり、あのオリヴァー・カーンとも非常に仲が悪かったと伝えられている。
そしてアーセナル時代には、誰もが「いい人」と表現するGKマヌエル・アルムニアとの確執もあり、レーマンは「30歳になってからまともにプレーし始めた選手が出場して、私がベンチに座るなんて笑い事ではないぜ」と、アルムニアを激しく批判していた。
アルムニアは「なぜレーマンがそんなに僕へと敵意を向けるのか全くわからないよ。
ロマーリオvsエジムンド

クラブ:ブラジル代表&ヴァスコ・ダ・ガマ
ロマーリオとエジムンド。ブラジル代表でもヴァスコ・ダ・ガマでもコンビを組んだ「悪童」二人であるが、その仲は険悪なものだった。
二人はピッチの中ではまるで親友であるかのようにゴールを生み出していたが、マスメディアを通して批判を交わし合っていた。
そしてある日のナイトクラブでは女性を巡って争ったと伝えられており、エジムンドは「オレが連れていた女のほうが可愛かった。それで衝突が始まったんだ」とその日のことを語っていた。
ズラタン・イブラヒモヴィッチvsラファエル・ファン・デル・ファールト

クラブ:アヤックス
葉に衣着せぬ発言で知られるズラタン・イブラヒモヴィッチ。エジプト代表FWミドとの対立も有名だが、数々の口論の中で最も衝撃であったのはラファエル・ファン・デル・ファールトとのものだ。
アヤックスのチームメイトであった彼らは国際試合で対戦。その後ファン・デル・ファールトは「ズラタンに怪我をさせられた」とメディアに主張した。
しかしイブラヒモヴィッチはそれに対して激怒。ファン・デル・ファールトに対して「謝罪しなければ本当にお前の足を折ってやる」と迫ったという。
マキシ・ロペスvsマウロ・イカルディ

クラブ:アルゼンチン、サンプドリア
かつては友人同士であったマキシ・ロベスとマウロ・イカルディであるが、ワンダ・ナラという女性を巡って彼らの仲は破滅した。
マキシ・ロベスとワンダ・ナラは2008年に結婚したが、後に互いに浮気を訴えて法廷闘争に。
2014年4月の試合ではマキシ・ロベスがイカルディとの握手を拒否して大きな話題を集め、その後もお互いに訴え合う泥沼状態となった。
ただ結局2024年にはワンダ・ナラがラッパーのL-Ganteと交際し始めたこともあり、イカルディとの仲も破局を迎えている。