ワールドカップを怪我で欠場した「世界的レジェンド」5名

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世界中のあらゆる選手が出場することを望んでいる大会、FIFAワールドカップ。しかしながらサッカー選手のキャリアは不安定なものであり、とくに怪我という不確定要素が常につきまとってくる。



今回は「直前の怪我によってワールドカップを逃してしまったことがある世界的なスーパースター選手」を5人ピックアップした。



ダニ・アウヴェス



世界で最も多くのタイトルを獲得した選手の一人であるブラジル代表の伝説的サイドバック。キャリアの晩年に性的暴行事件を起こしたためにその評価は地に落ちてしまったが、選手としての輝かしい成績が台無しになったわけではない。



ブラジル代表として長く主力を担った彼が欠場したのは2018年のワールドカップ。大会を前にした5月初旬、パリ・サンジェルマンの一員としてカップ戦に出場した。3部リーグのレ・エルビエを相手に戦うという余裕のある対戦カードだったが、ダニ・アウヴェスはそこで膝を負傷してしまった。



当時35歳であったダニ・アウヴェスは「年齢的にもワールドカップはもう出られない」と考えていたとも伝えられているが、結局は39歳でカタール大会に出場しており、ブラジル代表としてワールドカップ本大会に出場した最年長選手となった。



ダニエル・パサレラ



1978年のワールドカップでアルゼンチン代表を優勝に導いた伝説的なキャプテン。センターバックとして卓越したディフェンスを見せながらも、闘将としてチーム全体を指揮しつつ、攻撃面でも力を発揮するという中心的な存在であった。



彼は1986年のワールドカップに向けて会場のメキシコへと向かった。「現地の水は危険だから飲むな」と言われていたため、彼は夜遅くにウイスキーを嗜むことにした。ところが、そこに氷が入っていることに気づいていなかった。



それによって激しい下痢に襲われた彼は、ワールドカップ開幕を前に体調不良でダウン。数日間で7kgも体重を落としてしまい、グループステージ第3節のブルガリア戦前の練習で左足の筋肉を断裂した。

パサレラは「準備が整う前に練習を強いられた」と批判したが、医師は逆に「パサレラが許可なく練習量を増やしただけ」と反論している。



分かっていることは、パサレラは結局この大会で1回もプレーすることはなく、マラドーナとの確執はさらに深まり、2度と代表で出場することはなかったという事実だ。



ジョゼップ・グアルディオラ



現在マンチェスター・シティで監督を務めているグアルディオラ。現役時代はチャビ・エルナンデスも憧れた名プレーメーカーであったが、ワールドカップには1回しか出場していない。



1992年のバルセロナ五輪、1994年のワールドカップでプレーしたものの、それ以降は継続的に怪我に悩まされた。1998年にはフランス大会を膝の負傷によって逃すことになった。



2001年にバルセロナを離れたあとはイタリア・セリエAのブレシアに移籍したが、ドーピング疑惑によって出場停止処分を受けたり、再び怪我に悩まされるなど苦戦。2002年4月に行われたユヴェントス戦で0-5と大敗したとき、彼はさらに膝の負傷を重ねてしまった。



同じブレシアに所属していたイタリア代表のレジェンドであるロベルト・バッジョとともに、グアルディオラもキャリア最後のワールドカップをテレビで見ることになった。



デイヴィッド・ベッカム



1990年代から2000年代にかけてサッカーを華々しく彩った最高のスター選手、デイヴィッド・ベッカム。まるでマンチェスター・ユナイテッドの先輩であるジョージ・ベストのように、サッカー界を飛び越えた人気を博した。



しかし彼は決してワールドカップで幸運に恵まれた男ではなかった。2002年の日韓大会では中足骨骨折のために出場を危ぶまれていた。最終的に出場許可は下りたものの、彼のパフォーマンスは万全の状態には見えず、チームも不本意な結果に終わった。



さらに2010年にはそのような神の介入もなかった。ファビオ・カペッロ監督はベッカムを重用しており、ワールドカップ出場は確実だとされていたが、ロサンゼルス・ギャラクシーからACミランへの期限付き移籍中だった3月にアキレス腱を断裂してしまった。



ただ、大会でもっとも注目を集めるチアリーダーとして、チームには帯同。選手という形ではなかったが、キャリア最後のワールドカップを体験している。



ロマーリオ



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(C)Getty Images



サッカー王国ブラジルの歴史上屈指のストライカーとして知られるロマーリオ。長いキャリアの中でゴールを量産し続けた彼がプレーしたワールドカップは、意外なことに1990年と1994年の2大会だけである。



特に1998年のワールドカップにおいて彼の不在は大きかった。スター選手たちが数多く体調不良に見舞われ、エースとなったロナウドも決勝戦を前に倒れてしまった。疲労困憊で臨んだ決勝戦ではフランスに敗れ、2大会連続の優勝を逃している。ロマーリオがここにいたら…と思ったファンは多かった。



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32歳になっていた彼は、フランスにまで足を踏み入れていた。しかしながらふくらはぎの負傷を抱えていたために準備期間の練習に参加できず、登録期限の1日前にメンバーから外されてしまったのだ。

会見で涙ながらに代表を去ることを発表したロマーリオは、この決勝戦をどのように見ていたのか…。



※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。



筆者:石井彰(編集部)

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