イタリア・トスカーナ州ポントレモリ出身のサッカー選手、ダヴィデ・ベルトリーニさん(25歳)が、リヴォルノ県内の高速道路で起きた事故で命を落とした。今月10日に同国メディア『Fanpage』が報じた。
同メディアによると、リヴォルノ県コッレサルヴェッティ料金所付近の高速道路で、ベルトリーニさんが運転していたバンが何らかの理由でトラックと衝突。衝撃は甚大で、乗車していた仕事の同僚は重傷を負い、ベルトリーニさんは即死だったという。
同氏は通信工事会社に勤めながら地元のアマチュアサッカーチーム、ポントレモリFCに所属していた。病気による長期離脱を乗り越え、わずか1年前に現役復帰を果たしたばかりだった。
同メディアによると、ベルトリーニさんは少年時代からポントレモリの下部組織で活躍し、チームメイトや指導者から信頼を集めていたという。現役復帰後も模範的な態度でチームを支え、「フェアプレーの象徴」としてサポーターからも愛されていた。
クラブ関係者は「スポーツが彼を救った」と語っており、恋人との同棲生活も順調で、充実した生活を送り始めた矢先の悲劇だった。
ポントレモリはクラブの公式ホームページで「君の意志と、チームの一員であろうとする姿勢を、我々はずっと忘れない」と追悼の意を表明。
地元のライバルクラブからも「優れた選手であると同時に、明るく前向きであり、まばゆい存在だった」と同選手の死を惜しむメッセージが寄せられた。
ベルトリーニさんの生き様は、困難を乗り越え、再び夢を追い続ける強さを体現するものだったと言えるだろう。