サッカー人気の高い地域として知られる東南アジア。
その最強決定戦であるASEANチャンピオンシップ(旧AFFチャンピオンシップ)は、2008年から日本企業のスポンサードにより「スズキカップ」や「三菱電機カップ」の名で親しまれてきた。
直近に行われた2024年のASEAN三菱電機カップでは、Jリーグのベガルタ仙台でもプレーしたブラジルからの帰化選手グエン・スアン・ソン(ラファエルソン)の大活躍でベトナムが3度目の優勝を飾っている。
そんなASENAチャンピオンシップの新たなタイトルスポンサーが、韓国の現代(ヒョンデ)自動車に決まったと東南アジアサッカー連盟(AFF)が26日に発表した。
次回大会から「ASEAN現代カップ」という名称になるとのこと。現代自動車は1999年にFIFAとパートナーシップを締結して以降、南米のコパ・リベルタドーレスなどでもスポンサーを務めるなど、サッカーがブランド戦略の中核を担っている。
以下は関係者のコメント。
現代自動車 アジア・パシフィック社長 サニー・キム氏
「サッカーはヒョンデにとって単なるスポーツではなく、地域社会を結びつけ、力を与えるプラットフォームです。ASEAN地域は、サッカーの情熱が最も息づいている場所の一つであり、このスポンサーシップは『人類の進歩(Progress for Humanity)』という私たちのビジョンを具現化するものです。
EVバスを活用した移動式図書館『Hyundai Kids Mobile Library』など、教育や社会的包摂、持続可能な成長を支援する取り組みを通じて、フィールドの内外で前進を支えていきます」
AFF会長 キエウ・サメス氏
「モビリティとイノベーションの世界的リーダーであり、サッカーの揺るぎない支援者である現代自動車を『ASEAN現代カップ』のタイトルパートナーとして迎えられることを光栄に思います。
現代自動車の卓越した実績と世界サッカーへの貢献は、東南アジアのサッカーの発展と成長を牽引するというAFFの使命と完全に一致します。このパートナーシップにより、次世代を鼓舞し、地域社会を強くし、ASEANの無限の可能性を世界に示す新たな章が始まるでしょう」
次回のASEANチャンピオンシップは2026年度に開催される予定。