現在行われているワールドカップ2026南米予選で衝撃の薬物スキャンダルが発生しているようだ。

『worldsoccertalk』によれば、そのスキャンダルが判明したのは南米予選で8位につけているボリビア代表であるという。

記事によれば、ボリビア代表チームでプレーしていた4人の選手から禁止薬物の陽性反応が出ているとのこと。

そのうち2名は3月25日に行われたウルグアイ戦終了後のサンプルから薬物が検出されたものだが、他にもコロンビア戦やチリ戦、ウルグアイ戦でも同様の陽性反応が出た可能性があるとも。

もしこれらが違反行為だと認定された場合、ボリビアの勝点は最大で7ポイント剥奪されることになり、南米予選で最下位に転落してしまう。

その場合、逆にベネズエラがプレーオフ出場圏内の7位以内を確定させ、同国の歴史上初となるワールドカップ出場に一歩近づくことになるという。

なお、ボリビア代表で禁止薬物が検出された選手の中で名前が判明しているのは2名で、43capを誇る中心選手のラミロ・バカと、国外組の一人であるボリス・セスペデス。

両選手とも検出されたのは高山病の対策に使われる薬物であるとのことで、セスペデスは「代表チームのドクターに高山病の薬を処方してもらったのは事実。治療を信頼していた」と説明したという。

ボリビアは世界で最も標高が高い地域の一つで、代表チームのホームスタジアムがあるエル・アルトは海抜4150メートル。富士山の山頂よりも高度があり、酸素濃度もかなり低い場所である。

そのためボールの飛び方や疲労度に大きな差があり、数多くのチームがその環境変化に苦しめられている。ただ、今回はホスト国であるボリビアの選手たちもその対策で問題に直面してしまったようだ。

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