
昨季のJリーグで初の優勝を飾ったヴィッセル神戸。楽天グループによる「バルサ化」の時期を経て、そこにJリーグのエッセンスが加わり「勝てるチーム」になった。
今回はそのヴィッセル神戸から「歴史上最強の外国人選手」を5名選んでみた。
ミカエル・ラウドルップ
生年月日:1964年6月15日
所属期間:1996~1997
ヴィッセル神戸にとって「最高の」ではなかったかもしれないが、間違いなく当時の「世界トップクラスの選手」であったミカエル・ラウドルップ。デンマーク代表では驚きのEURO優勝を成し遂げた「ダニッシュ・ダイナマイト」の中心選手であり、レアル・マドリーとバルセロナの両方でプレーした貴重な存在だ。
JFL時代のヴィッセル神戸に加入してJリーグ昇格に貢献するも、スチュワート・バクスター監督の戦術にはそれほど合わず、怪我もあって出場は15試合に留まったものの、その中で6ゴールを決めている。
レアンドロ

生年月日:1985年2月12日
所属期間:2007~2008、2015~2018
シジクレイやボッティ、ポポとも迷ったが、そこはやはりヴィッセル神戸で45ゴールを決めたストライカー、レアンドロを無視することはできない。大宮アルディージャとモンテディオ山形でプレーしたあと、2007年にヴィッセル神戸へと加入して活躍。2009年にはガンバ大阪へと去り、その後はカタールでも活躍した。
そして2015年にはなんと7年ぶりにヴィッセル神戸へと復帰し、再びエースとして活躍。2016年には19ゴールを決めてJリーグ得点王にも輝き、ベストイレブンと優秀選手賞をダブル獲得している。
アンドレス・イニエスタ

生年月日:1984年5月11日
所属期間:2018~2023
当然ながら、アンドレス・イニエスタがヴィッセル神戸にもたらしたものはとても大きかった。チームがJリーグ優勝を果たしたのは彼が退団してからのことであるが、そのタイトルも「イニエスタでも試合に出られない」という健全な競争から生まれたものだと選手が証言していた。それだけの特別な存在だった。
2018年にバルセロナを退団し、そのままヴィッセル神戸へと移籍。それから2023年シーズンの途中まで日本でプレーし続け、多くの選手達に感銘を与えた。
ダビド・ビジャ

生年月日:1981年12月3日
所属期間:2019年
スペイン代表やバルセロナでイニエスタとともにプレーした名ストライカーのダビド・ビジャ。キャリアは終盤に達していたが、2019年にJリーグへと移籍してきたときは衝撃的なインパクトがあった。
チームは決して調子が良くはなかったが、その中で28試合に出場して13ゴール。所属したのは1年だけであったが、当時同僚であった古橋亨梧にも大きな影響を与え、日本サッカーの名ストライカーを産んでくれたともいえる。
ルーカス・ポドルスキ

生年月日:1985年6月4日
所属期間:2017~2019
セルジ・サンペールやフェルマーレンとも迷いつつ、ポドルスキを最後の一人に選出した。ケルンの英雄であり、アーセナルやインテルでも活躍したドイツ代表の名レフティは、2017年の途中にヴィッセル神戸へと加入した。
世界的なスターの加入でヴィッセル神戸には大きな注目が集まることになり、その後のクラブの行く末に大きな影響を与えた。ピッチ内でもなかなか噛み合わないクラブの中で52試合15ゴールという記録を残した。