2026年ワールドカップ(W杯)予選を世界最速で突破した日本代表。
今月6日にはアメリカのオークランドでW杯共催国メキシコ代表と対戦し、0-0のスコアレスドローに終わった。
これまでわずか一勝しか挙げられていない難敵メキシコ代表相手に健闘したが、最後までゴールネットを揺らせなかった。
この試合中、スタンドの観客席を映したカメラに、アメリカのホラー映画『チャイルド・プレイ』に登場する“チャッキー”の人形を掲げて応援するメキシコサポーターの姿がちらほら。
「なぜチャッキー?」と不思議に思った視聴者も多かったかもしれない。実は「チャッキー」は、メキシコ代表FWイルビン・ロサーノの愛称。この日は同選手の久々の代表復帰となった試合だった。
何でも、ロサーノは子供のころからいたずら好きで、家族や友人を驚かすためにテーブルやベッドの下に隠れて飛び出すといういたずらをよくしていたという。
同選手は過去に受けた『25medio tiempo』の取材で、「パチューカ(メキシコ1部)に入ったとき、チームメイトのバスの座席やベッドの下に隠れて、みんなを驚かせていた。二人のチームメイトが『チャッキーって呼んでもいい?』と聞いてくれて、『いいよ、大丈夫』と言った。それがあだ名の始まり」と、ニックネームについてのエピソードを語っていた。
PSVやナポリなど欧州の名門クラブでもプレーしたウィンガーは、2024年3月に行われたアメリカ代表とのCONCACAFネーションズリーグ・ファイナルの試合を最後に、しばらく代表チームの活動から遠ざかっていた。
後半15分に途中出場したロサーノは、約1年半ぶりの代表復帰。ファンにとっても待ちわびた帰還だった。
メキシコ代表は現地時間9日にW杯出場を決めている韓国代表と国際親善試合を行う。