今夏、日本代表MF鈴木唯人をドイツ1部のフライブルクに売却したデンマークの名門ブレンビー。
入れ替わるようにして、筑波大学から内野航太郎、J1湘南ベルマーレから福田翔生と日本人FW2人を獲得した。
21歳内野と24歳福田はともに海外初挑戦のため、言語面でやや苦労しているようだ。
『Bold』によれば、ブレンビーは言語の壁がある2人のために、戦術ブリーフィングにおいてAIを使った翻訳を試みたというが、日本人選手たちが困惑する事態になったとか。
フレデリク・ビルク監督は、プレシーズンキャンプ中にあったこんなエピソードを明かしていたそう。
「AI機器を試してみたが、ミーティングでは直接的に翻訳されてしまったんだ。
翔生と航太郎は、私のアナリストが対戦相手の試合前分析をしたミーティング後に少し混乱した様子だった。
システムが突然『鶏肉と野菜』について話し始めたため、どのような戦術なのか全く理解できなかったんだ。ドイツを征服したいという話も出たので、歴史的に見ても彼らは完全に混乱してしまった(笑)
実際には我々は少しクリエイティブになって、他からインスピレーションを得ようとした。ただ、まだあまりうまくいっていない。
重要なのは、それを見せることであり、幸いなことに、サッカーはユニバーサルなスポーツ、彼らが英語を学び始めるのと同じようなものさ」
AIを使った翻訳システムを活用しているようだが、強引な翻訳で意味不明な言葉になってしまい、内野と福田は混乱していたようだ。
一方、36歳のキャプテンであるダニエル・ヴァスは、鈴木唯人を引き合いに出しつつ、日本人選手の適応についてこう話していたそう。
「彼らと話そうとしているよ、内野のほうが少し英語が分かる。毎日少しずつ良くなっている。
鈴木唯人も同じだった。異なる文化から来た場合、慣れるまでに時間がかかる。
新加入選手がチームに貢献するのは常に素晴らしいこと。大きなポテンシャルを秘めているので、今後さらに多くのことが期待できる」
福田はヴァス(Wass)の発音に苦しみ、「ボス」と発音することもあったが、ヴァスは「あれは面白かったけれど、彼は僕の名前がダニエルだと分かっているよ」と笑顔で話していたそう。