
冬の移籍市場が開幕したヨーロッパ。シーズン途中での移籍ということもあって短期の契約となるケースも多い。
今回はクラブに半年のみ在籍したという経験を持つ選手たちを見ていきたい。
イアン・マートセン
半年間所属したクラブ:ドルトムント(ドイツ)
今季からアストン・ヴィラでプレーするマートセン。オランダ代表メンバーであり、ユース時代はフェイエノールトやPSVで育成されたDFだ。
16歳でチェルシーへ引き抜かれると、その後下部リーグへのローンで結果を残した。
とりわけ2部優勝を果たしたバーンリーでの活躍が評価され、昨季はチェルシーのトップチームで開幕を迎えた。
ただ出場機会が伸びず、冬にローンでドルトムントへ加入。ここでは半年間ながら主力としてプレーし、注目を集めるようになった。
ピエール=エメリク・オーバメヤング

半年間所属したクラブ:バルセロナ(スペイン)
現在はサウジアラビアのアル・カーディシーヤでプレーしているガボン代表のエース、オーバメヤング。
若手時代はACミランで燻っていたが、出生国フランスのサンテティエンヌでの活躍を機にドルトムントで大ブレイク。2018年の冬にアーセナルへ高額移籍を果たした。
後にキャプテンを務めるなどチームを牽引したが、晩年は構想外に。2022年の冬にバルセロナへ加入。リーガでは半年間で11ゴールという数字を残し、タイトル獲得に大きく貢献した。
その夏に今度はチェルシーへ。
ヤン・ゾマー

半年間所属したクラブ:バイエルン(ドイツ)
インテルの守護神を務める元スイス代表のゾマー。
母国では長らくバーゼルでプレーし、2014年にドイツのボルシアMGへ。以来9年間にわたってゴールマウスを守った。
2023年の冬にバイエルンへ加入。マヌエル・ノイアーの負傷による緊急補強だったが半年間正GKとして活躍し、ブンデスリーガ優勝に貢献した。
その夏にはインテルへ。迎えた昨季はイタリアでもリーグ優勝を果たしており、キャリア晩年に入ってからビッグクラブで立て続けに結果を残している。
マリオ・バロテッリ

半年間所属したクラブ:マルセイユ(フランス)
今季からジェノアへ加入しているバロテッリ。5シーズンぶりにセリエAでプレーすることとなった。
若手時代はインテルやマンチェスター・シティで公私においてインパクトを残し、2013年からはACミランでも活躍した。
ただその後はリヴァプールへのローンが失敗に終わるなど調子を落としていった。
2016年に加入したニースで復活を遂げ、2019年の冬にはマルセイユへ加入。リーグアンでは半年間で8ゴールをマークしたがそのまま夏に退団し、相性の良かったフランスを去っている。
モハメド・サラー

半年間所属したクラブ:フィオレンティーナ(イタリア)
これまでもリヴァプールで圧倒的な成績を残してきたサラーだが、今季は輪をかけて絶好調なシーズンを送っている。
ただチェルシーでプレーしていた若手時代は、他の有望株と同様にプレミアリーグでほとんど出番がなかった。
2015年の冬にローンでイタリアのフィオレンティーナへ加入。セリエAでは半年間で6ゴールをマークし、ブレイクの兆しを見せていた。
夏にはローマへ期限付きで加入し、後に完全移籍。2017年にリヴァプールへ移籍するまで計2シーズン活躍している。