
近年のサッカー界は移籍金のビジネスが拡大しており、特に将来が期待できる若手選手には大きな額が支払われるようになった。それによって巨額の取引が頻繁に行われており、1億ユーロや1億ポンドが動くこともしばしばだ。
今回は『Sportmole』の「各年齢における最も高額な移籍」から、驚かされる「11歳から17歳」の移籍金をピックアップしてみた。
17歳:ジュード・ベリンガム
移籍元:バーミンガム・シティ
移籍先:ボルシア・ドルトムント
移籍金:2570万ポンド(およそ51.03億円)
弟であるジョーブ・ベリンガムも今年同じ道をたどることになったが、兄のジュードは2020年にその先鞭をつけていた。17歳の彼は2570万ポンドという移籍金でドイツの名門ボルシア・ドルトムントへと加入した。
この取引はボルシア・ドルトムントにとってもジュード・ベリンガムにとっても素晴らしいものになり、3年後には4倍近い価格でレアル・マドリーへと売却している。
16歳:ペドリ

移籍元:ラス・パルマス
移籍先:バルセロナ
移籍金:1960万ポンド(およそ38億円)
今やバルセロナの戦術の中核を担っているペドリ。プレースタイルはまさにカタルーニャの申し子のようであるが、彼はもともとラス・パルマスの下部組織で育った選手である。
キャリアの駆け出しの段階であったが、すでにトップでもデビューしていた16歳の彼は1960万ポンドでバルセロナへと移籍した。この取引はまちがいなく大きな成功を収めたと言っていいだろう。2年後には2倍以上になっていたはずだから。
15歳:フラン・メリダ

移籍元:バルセロナ
移籍先:アーセナル
移籍金:270万ポンド(およそ5億3000万円)
バルセロナの下部組織からアーセナルへ移籍した選手といえば、代表例はセスク・ファブレガスであるが、同じようにフラン・メリダも15歳でイングランドへと渡ったことで知られている。
その際は270万ポンドの移籍金が動いたが、セスクと違って彼はあまりイングランドでは成功できず。オサスナやエスパニョールなど様々なクラブでプレーしたあと、2024年に34歳で現役を引退している。
14歳:シェイ・オジョ

移籍元:MKドンズ
移籍先:リヴァプール
移籍金:210万ポンド(およそ4.17億円)
2011年にMKドンズからリヴァプールの下部組織へと移籍したシェイ・オジョ。13歳でなんとU-18のチームに入っていたという天才で、将来のスターだと評価されていた。
リヴァプールユースでも見事な結果を残し、トップチームでもその才能はユルゲン・クロップ監督にも高く評価されていたものの、結局ローン移籍を繰り返しながらブレイクできず。28歳の今はスロベニアの強豪マリボルに所属。
13歳:アルダ・ギュレル

移籍元:ゲンチレルビルリイ
移籍先:フェネルバフチェ
移籍金:200万ポンド(およそ3.97億円)
現在レアル・マドリーでプレーしているトルコ代表選手のアルダ・ギュレル。彼はなんと13歳の頃に3億円程度の移籍金を動かしたというエピソードがある。
下部組織での圧倒的な実績からフェネルバフチェでも飛び級を重ね、16歳ですでにトップチームの重要な選手になった。メスト・エジル退団後には18歳で10番を手渡され、次年度にはレアル・マドリーへと引き抜かれている。
11歳:ロドリ

移籍元:ラージョ・マハダオンダ
移籍先:アトレティコ・マドリー
移籍金:100万ポンド(およそ1.99億円)
驚くことに、現在マンチェスター・シティでプレーしているロドリは11歳の頃に100万ポンドもの移籍金を発生させた。
中井卓大が所属したことでも知られるラージョ・マハダオンダの下部組織からアトレティコ・マドリーに移籍したのが2007年。その時の取引で信じられない額が動いている。
ただ、その2年後にはアトレティコ・マドリーを体力不足で解雇され、ビジャレアルに移籍。そこで大ブレイクを果たし、2018年に9年ぶりのアトレティコ・マドリー復帰を成し遂げている。