日本代表が世界最速で予選を突破した2026年W杯。南米予選は9日に各地で最終節が行われた。
すでにW杯行きを決めていたブラジルだが、標高4100メートルの高地エル・アルトで行われたボリビア戦に0-1で敗戦。
ブラジル代表は南米予選で5位に終わり、ブラジル紙『Globo』は、「ブラジル史上最悪の成績でW杯予選を終える(勝点28)」と伝えていた。
ブラジルのカルロ・アンチェロッティ監督は、「ここでプレーするのは非常に難しい。それは事前に分かっていたし、選手たちは並外れた努力をしてくれた。試合は非常に難しく、技術的にも肉体的にも難しいものだった」と試合後にコメント。
一方、ブラジルサッカー連盟のサミル・シャウジ会長は、ボルビア戦での審判、地元警察、ボールボーイたちを批判していたそう。
「今日ここで起こったことは残念だ。我々はサッカーをするために来たが、到着した瞬間から、完全なアンチプレーを目にした。
標高4000メートルという高地にもかかわらず、我々は審判、警察、ボールボーイたちと対峙することになった。ボールボーイはボールをピッチから持ち出しては戻していた。まさにひどい状況だった。
これは世界のサッカー、そして南米サッカーに期待する姿ではない。
南米サッカー連盟が行動を起こしてくれることを願っている。なぜなら、私たちはすべての記録を持っているからだ。こんなことはあってはならない。とんでもないことだ」
後半アディショナルタイムにブラジルの攻撃を妨害するために、ピッチ上にボールが投げ込まれるシーンがあり、ボールボーイについてはこの件について指摘していたようだ。
また、会長は「警察はチーム全体、コーチングスタッフ全員を残忍に扱った。これは想定外だ。我々は全てのチームを温かく迎え入れ、心から歓迎している。我々がブラジル国外、特にここで試合をする際に受ける対応は異常だ。憤慨している」として、ブラジル代表団とボリビア警察の間にも問題があったとも述べていたという。
ボリビアはブラジル相手の金星によって、7位に浮上して大陸間プレーオフ進出をつかみ取った。
なお、ブラジルは来月に来日して、10月14日に日本代表と対戦する。