[J2第17節 いわきFC 1-2ベガルタ仙台、5月25日、福島・ハワイアンズスタジアムいわき]

昨季仙台にシーズンダブルの屈辱を味わったいわきは、5試合ぶりの勝利を目指すも、今季2度目の2連敗を喫した。1-1の後半31分に痛恨の失点により敗れた。

この日同点弾をアシストしたDF五十嵐聖己は「失点が軽すぎる」と苦言を呈した。

呆気なく失点して降格圏

再びトンネルの入り口に立った。

仙台に敗れて5試合勝ちなしとなったいわきは、順位をJ3降格圏内の暫定18位に落とした。

五十嵐は「結果負けてしまった。自分たちの課題を何回も繰り返してしまっていますが、そこに取り組むしかないです。失点がちょっと軽すぎるところがあります」と肩を落とした。

この日は攻めれば前半は右サイドからクロスで前半23分にFW谷村海那の同点弾をアシストし、後半は左サイドでワイドを務めるなど戦術に合わせて対応してみせた。

後半11分にMF柴田壮介のミドルシュートが相手のオウンゴールを誘発したかに思えたが、結果はノーゴール判定となった。一時は会場にゴールアナウンスが流れたため、ピッチ内外は騒然となった。

五十嵐は「試合中にみんなが落ちているという感覚がないと思いますけど、心のどこかで逆転したのにみたいな。ちょっと心残りじゃないですけど、多少はあったのかなと思います。でも全員もう一回逆転しに行く気持ちで行ってた中での失点の形があっさりすぎたので。

判定がどうこうじゃなくて、自分たちの課題のところ本当に取り組むしかないです」と振り返った。

2失点目はGK早坂勇希が前に出過ぎるなどポジショニングを誤り、空いたスペースから失点しまった。ゴール裏では怒号が飛ぶほどの呆気ない失点にイレブンは深く落胆していた。

課題の守備面を見直さなければならない。際の勝負で失点を続けてしまえば残留争いの泥沼に巻き込まれてしまう。

「バックラインのみならず選手間でコミュニケーションを細かく取ってやる。目の前に相手に負けないこともそうですけど、チームとして監督からも(守備戦術を)提示されているので、それを全員が徹底するのが一番だと思います」と課題の克服を誓った。

次節は来月1日午後2時にホームでロアッソ熊本と対戦する。急務の守備を改善して、トンネル脱出を図る。

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