今月13日に川崎フロンターレが海外クラブへの移籍を前提とした手続きのためチームから離脱したと発表したコロンビア人DFセサル・アイダルは、母国へ復帰するようだ。
コロンビアメディア『EL COLOMBIANO』は14日、アイダルが同国1部アトレティコ・ナシオナルの新戦力としてメディカルチェックと契約締結のため、15日にコロンビア第二の都市メデジンに到着する予定だと報じた。
現在24歳のアイダルは、同国アトランティコ県の小さな街で育ち、カルロス・バルデラマらを輩出したアトランティコ・ジュニオールのセカンドチームに該当するバランキージャFCで2018年にプロサッカー選手としての歩みを始めた。
元はFWだった同選手だが、コーチの助言でDFに転向。その後はブラジル1部レッドブル・ブラガンチーノ、母国のアトレティコ・ジュニオール、デポルテス・トリマでキャリアを重ねた。
2023年にはコロンビア1部の屈指のDFとして評価を高め、昨年夏から川崎へ期限付き移籍。今季は同クラブに完全移籍をしてリーグ戦3試合に出場して1ゴールを記録したが、完全移籍加入からわずか半年で退団することになった。
同メディアは、「空中戦の強さやリーダーシップ、ビルドアップ能力を備えた現代型センターバックであり、苦労を乗り越えてきた精神力も魅力。名門ナシオナルの再建を担う存在として期待される」と評価した。
Jリーグでは本来の実力を発揮できなかったアイダルだが、母国での活躍を期待したい。