E-1連覇の日本代表、「2026年W杯メンバー入り」の可能性を示した4名の選手
E-1連覇の日本代表、「2026年W杯メンバー入り」の可能性を示した4名の選手

東アジアのサッカーが結束するため、2003年にスタートした東アジアE-1選手権。

記念すべき10回目を迎えた2025年大会は韓国の地で開催され、男子サッカーは3連勝の日本が優勝。

森保一監督のもと初の連覇を達成した。

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インターナショナルマッチデー外で開催された今大会は、出場メンバー26名全員をJリーグから招集。

非常にフレッシュなメンバーの中で、1年後のワールドカップ出場に向けた「最後のアピール」として臨んだ選手も少なくないはずだ。

そんな今回のE-1において、ワールドカップメンバー入りの可能性を示した4名の選手を紹介する。

なお、常連組の大迫敬介と長友佑都は外している。

早川友基

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日本代表は今大会、香港戦でピサノアレックス幸冬堀尾、中国戦で早川友基、韓国戦で大迫敬介と、3人のGKが3試合でそれぞれ先発フル出場を果たした。

今大会が日本代表デビューとなった26歳の早川は、2戦目の中国戦を担当。17分に迎えたFW張玉寧(ジャン・ユーニン)との1対1をストップするなど2-0の完封勝利に大きく貢献している。

所属する鹿島アントラーズでのハイパフォーマンスから代表入りが待ち望まれていた早川。鋭いシュートストップのほか、攻撃面でも味方の状態を見極めながら長短のパスを的確に使い分けていた。

代表GKは何と言っても鈴木彩艶が頭一つ抜けており、怪我などがない限り来年のワールドカップで守護神を務めることは確定。ただ控えの競争は熾烈で、早川もそこに名乗りを上げたと言える。

安藤智哉

E-1連覇の日本代表、「2026年W杯メンバー入り」の可能性を示した4名の選手
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冨安健洋と伊藤洋輝の長期離脱が続くDF陣。コンディションが万全であればスタメン候補の2人だけに、層を厚くしておくに越したことはないポジションだ。

そこにE-1で爪痕を残したのが安藤智哉。岡崎城西高校から愛知学院大学を経てプロ入りした26歳は、今季加入したアビスパ福岡で一気に知名度を高めた大型センターバックである。

プロ入りから2シーズンをFC今治で過ごしたことで戦術眼が磨かれ、3バックと4バックを併用する福岡で守備の大黒柱として活躍。3バックの左右中央どこでもこなし、今治時代はFW起用されたこともある。

190cmの長身に空中戦の強さ、さらには足もとの技術など多彩な能力を備え、代表に相応しい“個”を見せつけた安藤。今後も呼ぶ価値がある一人だ。

望月ヘンリー海輝

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E-1連覇の日本代表、「2026年W杯メンバー入り」の可能性を示した4名の選手

2024年の日本代表でいわゆる“サプライズ招集”となった望月ヘンリー海輝。9月に初招集されて話題を呼ぶと、続く10月の代表活動もメンバー入りを果たした。

森保監督は初招集時に「完成している選手だと思って招集しているわけではない」とコメントしていたが、望月自身は日本代表の肩書きと現状とのギャップに対する苦悩も吐露していた。

そんな望月は今大会、大いなる可能性を示した。もともと三菱養和SC出身でフットボーラーとしてのベースがしっかりしているうえ、192cmの体躯に標準以上のスピードを備えた稀有なサイドバックだ。

今回のE-1では、全3試合に出場。中国戦で初ゴールを記録すると、引き続き先発した韓国戦でも持ち味を出し切ってみせた。

プレーに自信も見えてきただけに今後の成長が注目される。

佐藤龍之介

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ワールドカップ出場決定後の6月シリーズでA代表デビューを飾った佐藤龍之介。FC東京からファジアーノ岡山へ期限付き移籍している18歳は今大会も最年少で参戦し、望月同様全3試合に出場した。

森保監督の佐藤への信頼が感じられたのは最後の韓国戦だろう。試合開始早々にジャーメイン良のゴールで先制した日本だが、後半はやり方を整理した韓国の前に守勢を強いられる。

そうしたなか、佐藤は65分の最初の交代で宮代大聖に代わり投入されると、ライン間でボールを引き出しながらビルドアップを助け、守備でも可変する韓国のシステムに必死に対応した。

後半アディショナルタイム、相手陣深くで平然と時間を使うさまなどを見ても、“やるべきプレー”を当たり前にできる驚異の18歳。今大会は良いアピールになったに違いない。

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