UEFAヨーロッパリーグは21日、決勝がビルバオのサン・マメス・スタジアムで行われ、トッテナム・ホットスパーがマンチェスター・ユナイテッドに1-0で勝利。UEFAカップ時代の1983-84シーズン以来となる優勝を果たした。
プレミアリーグでは現在、16位のマンチェスター・ユナイテッドと17位のトッテナム。両チームともにEL決勝は苦しい今季の“最後の希望”と言える一戦だった。
試合は開始からプレミア勢同士の対戦らしく、スピーディに攻守が入れ替わる激しい展開に。迎えた42分、左サイドに流れたパペ・サールの鋭いクロスをウェールズ代表FWブレナン・ジョンソンが押し込んでトッテナムが先制する。
リードを奪ったトッテナムは後半、67分からリシャルリソンに代わり、怪我から復帰してまもないキャプテンのソン・フンミンが出場。直後にはオランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェンのスーパークリアが飛び出し、タイトルにかける執念を見せた。
今季ここまでの公式戦58試合でクリーンシートは13試合。Jリーグの横浜F・マリノスでも指揮を執ったアンジェ・ポステコグルー監督の攻撃的なスタイルのもと、決して守り慣れていないトッテナムだったが、前線の人数を増やしたユナイテッドを相手に最後まで集中力を切らさなかった。
ユナイテッドと今季4度目の対戦で、4度目の勝利を飾ったトッテナムは、2007-08シーズンのリーグカップ以来17年ぶりのタイトルを獲得。来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を手にしている。