
先日海外への移籍を前提として浦和レッズを離れることが発表された酒井宏樹。柏レイソルからヨーロッパに羽ばたき、ハノーファー96、マルセイユで長くプレーした名サイドバックだ。
今回はその酒井宏樹がヨーロッパでともに戦った選手の中からベストイレブンを選出してみた。
GK:スティーヴ・マンダンダ
酒井宏樹と同僚だったクラブ:マルセイユ
国籍:フランス
ロン=ロベルト・ツィーラーとも迷ったが、マルセイユ時代にゴールキーパーとしてプレーしていたフランス代表GKスティーヴ・マンダンダをピックアップ。
長年ウーゴ・ロリスとフランス代表のポジションを争った名ショットストッパーで、現在はレンヌに所属。弟のパルフェ・マンダンダもコンゴ民主共和国代表GKとして活躍した。
右SB:スティーヴ・チェルンドロ

酒井宏樹と同僚だったクラブ:ハノーファー96
国籍:アメリカ
酒井宏樹自身が右サイドバックであるため人選は難しかったが、ブナ・サールと迷ってスティーヴ・チェルンドロをピックアップした。
アメリカのポートランド大学を卒業したあとにハノーファー96へ加入し、プロとしてのキャリアをすべて同クラブに捧げたレジェンド。アメリカ代表でも87試合に出場した名サイドバックだ。現在はロサンゼルスFCの監督。
CB:アディル・ラミ

酒井宏樹と同僚だったクラブ:マルセイユ
国籍:フランス
長くフランス代表でプレーしたアディル・ラミ。公務員として働きながらプレーしていたフレジュス時代にアタッカーからセンターバックに転向し、リールでエデン・アザールらとともに優勝を経験した。その後バレンシア、ACミラン、セビージャを経て2017年にマルセイユへと加入している。
2023年にトロワでプレーしたのを最後に現役を引退し、現在は解説者やコラムニストとして活躍している。あの有名女優パメラ・アンダーソンと交際していたことでも有名。
CB:ヨアン・ジュルー

酒井宏樹と同僚だったクラブ:ハノーファー96
国籍:スイス
アーセナルの下部組織で育ったスイス代表センターバック。2004-05シーズンのリーグカップでトップチームにデビューし、アーセン・ヴェンゲル監督から高い期待を受けた。ただプレミアリーグではレギュラーを掴むことができず、2013年にハノーファー96へと期限付き移籍している。
その一方でスイス代表では長く主力の一人となり、2006年から2018年まで75試合に出場。ワールドカップには3大会、EUROには2大会でメンバー入りしている。引退後は「俳優になりたい」と宣言して芸能界に挑戦している一方、解説者や指導者としても活動している。
左SB:パトリス・エヴラ

酒井宏樹と同僚だったクラブ:マルセイユ
国籍:フランス
フランス代表で81試合に出場した名サイドバック。モナコでディディエ・デシャン監督の下チャンピオンズリーグ準優勝を経験し、その後マンチェスター・ユナイテッドとユヴェントスで活躍。2017年にマルセイユへと加入して酒井宏樹とチームメイトになった。
ただヨーロッパリーグの試合のウォーミングアップ中に挑発されたことからマルセイユのファンを蹴るという事件を起こして解雇され、その後ウェストハムで引退することになった。現在は解説者をしながらSNSでおもしろ動画を数多くアップしている。
DMF:ルイス・グスタヴォ

酒井宏樹と同僚だったクラブ:マルセイユ
国籍:ブラジル
ホッフェンハイム、バイエルン・ミュンヘン、ヴォルフスブルクで活躍したブラジル出身の職人ボランチ。地味ながら安定したプレーでブラジル代表でも41試合に出場し、2013年のコンフェデ優勝、2014年ワールドカップの4位入賞を経験した。
2017年にマルセイユへと加入して酒井宏樹とチームメイトとなると、フランスリーグでもその安定感を発揮。初年度はなんと公式戦56試合に出場するというタフぶりだった。現在はサンパウロに所属。
CMF:ブバカル・カマラ

酒井宏樹と同僚だったクラブ:マルセイユ
国籍:フランス
現在行われているEURO2024でのメンバー入りも噂されていたフランス出身の若手選手。10代でマルセイユの下部組織からトップチームに昇格し、ボランチやセンターバックとして複数のポジションをこなす重要な存在となった。
2022年にはアストン・ヴィラへと移籍し、今季は上位に進出したチームで大きな活躍を見せていたものの、シーズン途中で前十字靭帯断裂の大怪我を負ってしまった。
CMF:ケヴィン・ストロートマン

酒井宏樹と同僚だったクラブ:マルセイユ
国籍:オランダ
オランダ代表で46試合に出場した左利きの名プレーメーカー。怪我が多かったものの、守備力とパス能力を兼ね備えた司令塔で、ピッチを整頓する姿から「洗濯機」の愛称を付けられた。
2011年から所属したPSVアイントホーフェンでの活躍で名を上げ、イタリア・セリエAのローマで長くプレーした。2018年にマルセイユへと加入して酒井宏樹とチームメイトになり、2年半をフランスで過ごした。現在はジェノアに所属している。
OMF:ディミトリ・パイェット

酒井宏樹と同僚だったクラブ:マルセイユ
国籍:フランス
太平洋に浮かぶ島レユニオン出身の攻撃的MF。正確無比のフリーキックとパスを武器にアシストを量産したフランス代表の名司令塔だ。ナント、サンテティエンヌ、リールで活躍したあとにマルセイユへ加入し、大きなインパクトを残した。
その後ウェストハムへと移籍して結果を残したものの、練習を拒否するなどして強行にマルセイユ復帰を推し進め、2017年に帰還。酒井宏樹とチームメイトになっている。現在はブラジルリーグのヴァスコ・ダ・ガマ所属。
FW:マリオ・バロテッリ

酒井宏樹と同僚だったクラブ:マルセイユ
国籍:イタリア
現代サッカー最高の悪童といわれるバロテッリ。インテルとマンチェスター・シティ、ACミランで成功を収めたあと、リヴァプール移籍で大失敗した。
復活を期して2016年に加入したニースで得点を量産して評価を高めると、2019年にマルセイユへと加入して酒井宏樹とともにプレーした。
FW:ホセル

酒井宏樹と同僚だったクラブ:ハノーファー96
国籍:スペイン
34歳になった今季はレアル・マドリーでプレーし、チャンピオンズリーグ優勝にも貢献したホセル。もともとドイツ生まれである彼は2012年夏にレアル・マドリーからホッフェンハイムへと移籍し、アイントラハト・フランクフルトへのローンを経てハノーファー96へと加入している。
酒井宏樹とともにプレーした2014-15シーズンは30試合で8ゴールを決め、その後ストーク・シティへと移籍していった。