数年前、中国サッカーでは相次ぐ汚職、八百長摘発のため、多数の関係者が当局により拘束されるという大スキャンダルが起こった。
当時中国1部山東泰山に所属していた韓国代表MFソン・ジュンホもその一人だ。
2023年5月に贈賄容疑で中国当局に拘束されたソンは昨年3月に釈放。釈放後は中国サッカーからは永久追放されたものの、韓国1部水原FCでプレーした後、今年からは2部忠南牙山FCでプレーをしている。
そうした中、韓国メディア『스포츠경향』は6日、ソンがシーズン後半から忠南牙山の主将に就任すること、及びこの発表に対する地元サポーターの反発を報じた。
忠南牙山のサポーターグループであるアルマダは5日にInstagramにおいて同騒動に対する声明を発表。
同グループは「新しいキャプテン発表に強く反対する。球団の一方的な無茶苦茶な運営に遺憾の意を表明する。当該選手は八百長疑惑が確実に解決されていない状態だ。入団時から論争と批判の対象だった選手をチームの代表であるキャプテンに選任することは適切ではない」とクラブの方針を批判している。
地元紙『聯合ニュース』によると、ソンは昨年、記者会見において、中国当局から偽りの贈賄容疑の自白を強要されたと述べ、八百長疑惑の潔白を主張している。
とはいえ、ソン側から潔白を証明するような証拠も十分に提示されておらず、韓国国内でも八百長を疑う声が多く存在している。
大炎上で始まった主将就任、クラブとソンは無事に今シーズンを乗り切ることができるだろうか。