レッドブル・グループにより買収されたJリーグの大宮アルディージャ。
10月から新体制が本格的にスタートしたが、その中で、大宮というクラブがどこまで“レッドブルカラー”に染まるのか注目されている。
1999年の参入以来、Jリーグ史に名を刻んできた大宮。それだけに、レッドブルも買収発表時にこれまでのクラブのアイデンティティや歴史などについて「リスペクトする」とコメントしていた。
そうしたなか、本日25日に一部メディアが報じたところによれば、来季からクラブ名が変更されるようだ。
新たな名称は、頭に“RB”を付けた「RB大宮アルディージャ」。RBはライプツィヒ同様、ドイツ語で「芝生の球技」を意味する“Rasen Ballsport”の頭文字だという。
より大きな変化も十分考えられただけに、ファン・サポーターとしてはひと安心だろうか(まだ正式発表されたわけではないが)。
さて、Jリーグではこれまでもたびたびクラブの名称が変更されてきた。
大宮のように何かが付け足されることが多いが、逆に名前にあったものがなくなったこともある。今回はそんなクラブ名が短くなったケースを3つ紹介する。
東京ヴェルディ
まずは、今季16年ぶりに復帰したJ1で旋風を巻き起こしている東京ヴェルディ。
Jリーグ創設から神奈川県川崎市をホームタウンとし、「ヴェルディ川崎」を名乗ってきた彼らだが、2001年に東京都へ移転。クラブ名を「東京ヴェルディ1969」に改称した。
1969は前身である読売サッカークラブの創設年を表しているが、やや長くなってしまうためか2008年に呼称は「東京ヴェルディ」へと変更されている(トップチーム名は現在も「東京ヴェルディ1969」)。
名古屋グランパス
ヴェルディ同様、Jリーグの“オリジナル10”として知られる名古屋グランパス。
当時の名称と言えば「グランパス」の後ろに名古屋市の市章【丸に八】に由来する「エイト」が付いた「名古屋グランパスエイト」だった。
呼称が「名古屋グランパス」へ変更されたのは2008年のこと(運営会社は現在も「株式会社名古屋グランパスエイト」)。この年就任したOBのドラガン・ストイコヴィッチ監督のもと、2010年には悲願のリーグ初優勝を達成した。
FC大阪
最後はFC大阪。1996年に企業のサッカー同好会として創設され、2015年にJFLへ昇格。2023年にはJリーグ参入を果たした。
彼らのチーム名に変化があったのはJFL時代の2021年1月。「FC」のFとCそれぞれに複数の意味を持たせるため、「F.C.大阪」へと改称された。
しかしさまざまな意見が寄せられたことから、「親しみやすさ」に立ち返り1年後に「FC大阪」へ再び改称されている(運営会社は現在も「株式会社F.C.大阪」)。
ちなみに、「F.C.大阪」時代の英語表記は、驚きの「F.C.✩OSAKA」!
エンブレムにも星が追加されたが、再改称に伴い星は再び外されている(左が2021シーズンのみ使われたエンブレム。右が現在のエンブレム)。