
これまでズラタン・イブラヒモヴィッチやアーリング・ハーランドら強烈な個性を持つストライカーを輩出してきた北欧の国々だが、近年はさらに多くの点取り屋たちが乱立している。
今回は今後スーパースターとなりうる北欧産ストライカー5人を見ていきたい。
ヨルゲン・ストランド・ラーセン
所属クラブ:ウォルヴァーハンプトン(イングランド)
ストランド・ラーセンはノルウェー出身のストライカーである。
17歳でミランへのローン移籍というチャンスを掴んだが、完全移籍となるまでには至らず、イタリアでは1年間のみプレーした。
2020年にはオランダのフローニンゲンへ加入。ここでのプレーが評価され、A代表デビューを飾っている。
2022年にはセルタへ加入し、2年目にはリーガで二桁ゴールをマーク。今季はウルヴスへローンで加入しており、プレミアリーグでも二桁ゴールを達成している。
アレクサンデル・イサク

所属クラブ:ニューカッスル(イングランド)
アレクサンデル・イサクは、アフリカのエリトリアにルーツを持つスウェーデン代表のFWだ。
母国では16歳から活躍し、ドルトムントへ引き抜かれると注目を集めるようになった。ドイツでは活躍できなかったが、オランダへのローンでは数字を残し、2019年にレアル・ソシエダへ移籍した。
2022年からはイングランドのニューカッスルでプレーしており、プレミアリーグではここまで2シーズン続けて20ゴール超えを達成している。
ワールドクラスの選手になりつつあるイサクについては、アーセナルなどのビッグクラブが触手を伸ばしている。
ミカ・ビエレス

所属クラブ:モナコ(フランス)
フランスに突如として現れた新星のビエレス。ロンドン出身ながら世代別から一貫してデンマーク代表としてプレーしている選手だ。
元はフラムのユースで育成され、2021年にはアーセナルへ加入。1年プレーした後はローン移籍を繰り返すようになった。
オーストリアのシュトゥルム・グラーツで結果を残し、今季は完全移籍で加入。たた冬には早くもモナコへと引き抜かれた。
リーグアンではこれまで10戦12発と大暴れ。なんと既に3回のハットトリックを記録している。
チームメイトである南野拓実は若き日のハーランドとともにプレーしているが、ビエレスも彼のように出世するであろうか。
アレクサンデル・セルロート

所属クラブ:アトレティコ・マドリー(スペイン)
アレクサンデル・セルロートは、父のゲランも元ノルウェー代表のストライカーという親子鷹だ。
若手時代はクリスタルパレスで苦戦していたが、トルコ1部トラブゾンスポルへのローンが大ヒット。2020年には完全移籍でドイツのRBライプツィヒへ加入した。
その後ローンで2年間レアル・ソシエダでプレーし、久保建英とのコンビネーションでチームを牽引。昨季はビジャレアルへ完全移籍し、リーガでは23ゴールとブレイクした。
今季はアトレティコ・マドリーへ引き抜かれ、途中出場からも多くのゴールを決めている。
ヴィクトル・ギェケレシュ

所属クラブ:スポルティングCP(ポルトガル)
ハンガリー系スウェーデン代表の大器。ブライトンが見出した選手だが、コヴェントリーへのローンの後にブレイクした。
昨季にスポルティングCPへ加入。ポルトガルでは驚異的なペースでゴールを積み重ねており、初年度はリーグで29ゴールを挙げて得点王に。チームのリーグ優勝に大きく貢献した。
今季のリーグ戦では既に昨季を上回る30ゴールをマークしており、たびたびビッグクラブへの栄転が騒がれている。

シーズン中に何度も目にする特徴的なゴールパフォーマンスは、バットマンに登場するヴィラン、ベインにインスパイアされたものだと推測されている。