UEFAチャンピオンズリーグは4月30日、準決勝1stレグでバルセロナとインテルが対戦。

開始1分にマルクス・テュラムの先制弾で幕を開けた試合は、壮絶な打ち合いとなり、結局3-3で戦いの舞台をミラノでの2ndレグへ移すことになった。

ホームで2点を先制される展開となったバルサだったが、流れを変えたのは17歳のスペイン代表アタッカーだった。

25分、ラミン・ヤマルが右サイドでボールを持つと、変幻自在の鋭いドリブルでエリア内へ侵入。最後は狭いスペースでコンパクトに左足を振り抜き、左のポストに当たったボールはゴールへ吸い込まれた。

まるでリオネル・メッシを彷彿させるスーパーゴールにスタジアムは沸騰。バルサのハンジ・フリック監督は試合後、ヤマルのことを以下のように称賛していた。

「彼は本当に特別な選手だ。以前から言っているが、彼はまさに天才だよ。ピッチの外から見ていてもその凄さは伝わってくるが、試合後に映像で振り返ると、彼のプレーの細部にまで及ぶクオリティの高さに改めて驚かされる。

今日のような試合で見せたパフォーマンスこそ、我々が彼に求めているものであり、必要としているものだ。プレッシャーのかかる大一番でしっかり結果を出してくれるし、そういう状況を楽しんでいるようにも見えた。

我々にとって非常に大きな存在であり、もしこの才能がインザーギ監督の言う通り50年に一度のものなら、その選手がバルセロナにいることを心から誇りに思う」

直前に会見を行ったインテルのシモーネ・インザーギ監督がヤマルについて「50年に一人の逸材」と絶賛しており、フリック監督のコメントもそれを受けたものに。

インテルのヘンリフ・ムヒタリャンも「彼がどれだけ素晴らしい選手かは、世界中が目にしたはずだ。

まさに輝きを放つ選手だよ。止めようと試みたが、本当に難しかった」とヤマルに脱帽。「来週の試合では、あれほど自由にプレーさせないようにしたいと思っている」と気を引き締めていた。

CL準決勝2ndレグ、インテル対バルセロナの一戦は5月6日(火)に行われる。

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