15日、オランダ1部ユトレヒトがレッドブルと戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。
今回のパートナーシップ契約はタレント育成、ユースアカデミーでの技術・ノウハウの共有を目的としたもので、両クラブは今後数年間にわたり連携を強化していくという。
今回の提携の中核をなすのは、ユトレヒトとRBライプツィヒ間のアカデミーレベルでのノウハウ・データ共有だ。選手・コーチ陣の相互訪問や合同トレーニングを通じて両アカデミーに所属するタレントの育成をより体系的かつ科学的に支援するとのこと。
ユトレヒトのユース部門責任者であるロビン・プロンク氏は「この数年でRBライプツィヒとの間に築いてきた関係は、我々の選手・スタッフにとって非常に有意義なものです。我々は引き続き独立したクラブであり続けますが、アカデミーでは互いの専門性を活用することが私たちの野心とクラブのアイデンティティに合致しています」と語った。
ユトレヒトは過去に藤田俊哉、高木善朗、前田直輝などの日本人選手がプレーし、日本サッカーとも縁があるクラブ。
このパートナーシップ契約により同クラブがレッドブルグループの傘下に入ることはない。あくまでアカデミー限定の独立したした取り組みであり、グローバルに展開するレッドブルの育成ネットワークと連携しながらもユトレヒトの独自性は維持される。
なお、パートナーシップの象徴として、ユトレヒトの本拠地スタディオン・ハルヘンワールトには、レッドブルがデザインした新ダグアウト(監督やコーチ、選手が試合中に座るベンチエリア)が今季より設置される予定だ。