
今季限りでイタリア・セリエAのラツィオを退団することになった鎌田大地。夏のマーケットではイングランド・プレミアリーグのクリスタル・パレスに移籍するのではないかと伝えられている。
クリスタル・パレスはイングランドにおいてこれまでアジア人の選手を多く受け入れてきたクラブの一つだ。今回は(オーストラリアを除いて)そこでプレーした3人の東アジア人選手を取り上げてみよう。
ちなみにオーストラリアはクリスタル・パレスで12名もの選手がプレーしており、他にもアフガニスタン代表のニール・フシンがU-21チームに所属していたことがある。
イ・チョンヨン
国籍:韓国
クリスタル・パレス在籍:2015~2018
韓国代表で長くプレーしたウインガーのイ・チョンヨン。2009年から所属したボルトン・ワンダラーズでは主力として見事な活躍を見せたものの、2011年に足を骨折してからは調子を落としてしまった。
2015年2月にクリスタル・パレスへと移籍したあとは度重なる怪我の影響もあって継続的に出場することができず、2018年には退団。労働許可証の問題もあって再契約できず、2018年にドイツ2部のボーフムへと移籍している。
なお35歳になった現在も蔚山HDで現役を続けており、怪我で逃した時期を取り返すようにプレーしている。
孫継海

国籍:中国
クリスタル・パレス在籍:1998~1999
後にマンチェスター・シティでレギュラーを獲得することになる中国代表の名サイドバック。1998年に大連万達からイングランドへと移籍し、中国人として同国でプレーする初の選手の1人になった。
イングランド2部リーグでは23試合に出場したもののそれほどチームに馴染めなかったと伝えられており、わずか1シーズンで大連へと戻されている。
ただ2002年には再びイングランドへと渡ってマンチェスター・シティに移籍。そこですぐに堅実な守備と豊富な運動量を見せ、ファンに愛される存在になった。
范志毅

国籍:中国
クリスタル・パレス在籍:1998~2001
孫継海とともにクリスタル・パレスへと加入した中国人ディフェンダー。
イングランドでは孫継海よりもすぐに適応し、クリスタル・パレスでレギュラーを獲得。キャプテンも任されるなど活躍し、2001年にスコットランドのダンディーFCへと移籍した。
2002-03シーズンにはカーディフ・シティでもプレーしたことがあるが、その頃には怪我もあってそれほどパフォーマンスが芳しくなく、僅かな期間で退団することに。