
プロ野球は3日、横浜DeNAベイスターズが今シーズンの日本一に輝いた。
セ・リーグでは3位だった横浜だが、クライマックスシリーズで阪神タイガース、読売ジャイアンツを撃破。
そこで今回は、父親が野球界に影響力を持っている現役のサッカー選手たちをお届けしよう。
高木俊幸、善朗、大輔
左から大輔(三男)、善朗(次男)、俊幸(長男)現所属:
俊幸:ジェフユナイテッド千葉
善朗:アルビレックス新潟
大輔:FC琉球
長くJリーグで活躍する高木3兄弟は、今回、日本一になった横浜DeNAベイスターズ(旧・大洋ホエールズ)で活躍した高木豊氏の息子だ。
俊足だった屋鋪要、加藤博一との“スーパーカートリオ”で名を馳せた豊氏。打者としては通算1716本、打率3割以上を8回記録した安打製造機であり、また二塁手の名手でもあった。
プロ野球界のレジェンドでありながら3人の息子が全員サッカーを始めたことに理解を示す柔軟な考えの持ち主で、野球選手にYouTubeを広げた先駆者ともなっている。
次男の善朗はQolyのインタビューで「幼いうちからプロとはどういうものか。どういうメンタリティーでやるものかを植え付けてもらえた」と父に感謝している。
旗手怜央

現所属:セルティック(スコットランド)
スコットランド最強のセルティックで活躍する現役日本代表MF旗手怜央。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと比較されるなど高い評価を得ている。
そんな彼は三重県鈴鹿市の出身だが、父親が本田技研鈴鹿(現・Honda鈴鹿)で社会人野球の選手をしているときに生まれた。
父親の旗手浩二氏は大阪の名門・PL学園野球部の出身で、一世を風靡した“KKコンビ”(桑田真澄、清原和博)の一学年先輩。1984年に甲子園で春夏準優勝した時のショートだった。
PL出身のショートいえば、プロ野球の歴史で唯一『高卒1年目にしてショート部門でゴールデングラブ賞を受賞』した立浪和義(前中日ドラゴンズ監督)がいる。
だが春夏準優勝時のキャプテンで同校の先輩・コーチとして立浪、宮本慎也、松井稼頭央、福留孝介ら後の伝説的な選手を見てきた清水孝悦氏は、「俺が知ってる中では旗手が間違いなくナンバーワン」と断言している。
宮市亮

現所属:横浜F・マリノス
18歳で名門アーセナルと契約を結び、日本代表にも招集された宮市亮。日本サッカー史上“最速候補”の一人で、度重なる大けがに見舞われながら今なおそのスピードは健在だ。
彼は、父親がアマチュアの野球選手、母親がやり投げでインターハイにも出場した陸上選手、自身と弟(宮市剛)がプロサッカー選手というスポーツ一家に生まれた。
父の宮市達也氏は立命館大学とトヨタ自動車時代、後に野球界のレジェンドとなる古田敦也氏らとプレー。岡ちゃんこと岡田武史氏(元日本代表監督)は以前、古田氏から「(宮市亮は)イギリスで通用するのか」と聞かれたことを明かしている。
達也氏は引退後もトヨタ自動車でヘッドコーチや部長兼ゼネラルマネージャーを務め、2016年には同社にとって悲願だった都市対抗初優勝を飾っている。
トヨタのスポーツ部門において非常に強い影響力を持っているようで、2021年7月には野球部OBにもかかわらずトヨタ自動車ラグビー部の部長に就任したことがニュースになっていた。