11日、テレビ東京のサッカー番組『FOOT×BRAIN +』に元日本代表FW柿谷曜一朗が出演した。

番組では「プロ意識」をテーマに、柿谷が自身の若手時代について赤裸々に語った。

ユース時代から「天才少年」として注目を集め、2006年にセレッソ大阪でプロデビューを果たした柿谷。上のカテゴリーでのプレーが当たり前で、同世代と競う機会も少なかったことから、「同い年に敵はいない」と思い込んでいたという。

柿谷は「自分はとんでもない人間だった」と振り返り、プロ入り後の振る舞いは問題だらけだったと明かした。

「一生懸命やるのが恥ずかしい」「体を張るプレーはダサい」と感じ、華麗なプレーばかりを求めていたという柿谷。

当時の様子については、「スパイクは脱ぎっぱなし、服は裏返し」「朝ごはんも食べずに寝癖のまま練習に出ていた」と明かし、プロとしての意識が欠けていたと振り返った。

練習への遅刻も日常茶飯事で、周囲からの注意も聞く耳を持たなかったそう。「9時から練習なのに8時50分まで寝ていた」「5分ぐらいいいでしょ、という感覚だった」と当時の心情を語った。

その軽率な態度に、監督の叱責もまったく響かなかったという。

「プロはみんな、サッカーができていることへの感謝を持ってプレーしていた。でも自分はそうじゃなかった」と、自らの未熟さを冷静に省みた柿谷。

若くして注目を集めた“天才”にも、その裏では大きな課題を抱えていたようだ。

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