
選手の役割が複雑化している現代サッカー。
ゴールキーパーもゴールを守るだけでなく、配球や足元のスキルといった技術を求められる時代となった。
そこで今回は、そんなテクニックに優れた5人のGKたちを見ていきたい。
マヌエル・ノイアー(バイエルン)
リベロとしての役割もこなし、キーパーの概念を変えてしまったノイアー。
シャルケ生え抜きの選手であり、20歳でトップチームデビューを飾るとそのまま守護神に定着。5年目には内田篤人らと共にクラブのCLベスト4進出に貢献した。
その翌シーズンにはバイエルン・ミュンヘンへと引き抜かれ、これまでブンデスリーガ11連覇、さらに2度にわたってCLを制している。
またドイツ代表としては2014年にワールドカップ優勝も果たすなど、近年では最もタイトルに恵まれたキーパーと言えるだろう。
アーロン・ラムズデール(アーセナル)

ユース年代にシェフィールド・ユナイテッドでプレーし、18歳でFAカップデビューを飾ったラムズデール。
その後ボーンマスに2017年に加入し、下部リーグへのローンを経て2019年に守護神としてプレミアリーグで活躍、ブレイクを果たした。
翌シーズンは古巣のシェフィールド・ユナイテッドへ再加入し、プレミアリーグでの全試合出場を達成。一年で今度はアーセナルへとステップアップした。
アーセナルではこれまでは正GKを務めていたが、今季はその座を失っている。
エデルソン(マンチェスター・シティ)

近代的なキーパーの代表格といえば、マンチェスター・シティ不動の守護神エデルソンであろう。
母国ブラジルのサンパウロでプレーし、17歳で名門ベンフィカのユースへ移籍。その後一度は放出されたものの、2012年に加入したリオ・アヴェで1部デビューを飾った後、2015年に再びベンフィカへと買い戻された。
ここでは2年目に台頭し、2017年にシティへ加入。
代表では常にアリソンの控えの立場だが、彼の高い足元の技術とフィード能力は世界最高峰といえる。
アンドレ・オナナ(マンチェスター・ユナイテッド)

母国カメルーンでは、元同国代表選手のサミュエル・エトオが設立したアカデミーでプレーしていたオナナ。
2010年にバルセロナのカンテラへ加入すると、トップチーム昇格はならなかったがその後加入したアヤックスでブレイク。ドーピング疑惑による長期離脱もあったが欧州で注目の存在となった。
昨シーズン加入したインテルではコッパ・イタリア優勝やチャンピオンズリーグ決勝進出に貢献し、今度は一年でマンチェスター・ユナイテッドへ。
新天地で迎えた今シーズンだが、これまでは残念ながら批判を浴びる回数が増えてしまっている。
ダビド・ラヤ(アーセナル)

スペイン人ながらイングランドでキャリアを積んできたラヤ。
バルセロナ出身の彼は2012年にブラックバーンへ加入し、21歳で正GKに抜擢。クラブのチャンピオンシップ昇格を果たした。
2019年にはブレントフォードへ移籍し、2年目にはプレミアリーグ昇格に貢献。その後もトップディビジョンで活躍を続けると、スペイン代表にも選出されるようになり、ビッグクラブ注目のGKとなった。
今季はローンでアーセナルへ加入しており、ここまで守護神を務めている。