
レアル・マドリーは世界で最も裕福なクラブの一つであり、数多くの選手を多額の移籍金で獲得してきた。しかしその一方、選手たちにとっては憧れのチームでもあり、フリーで加入した者も数多い。
今回は『Football Transfers』から「レアル・マドリーの歴史上最高のフリー移籍」をご紹介する。
ベルント・シュスター
年度:1988
加入元:バルセロナ
1988年、当時は今以上に大胆な決断であった「バルセロナからレアル・マドリーへの移籍」をしたドイツの名MF。
所属した2シーズンでリーガ優勝2回、コパ・デル・レイ、スーペルコパを制覇するなど数々のタイトルをもたらし、アトレティコ・マドリーへと去っていった。2007年には監督としてクラブに復帰したものの、その際には5位に沈んで解任されている。
スティーヴ・マクマナマン

年度:1999
加入元:リヴァプール
イングランドで長く活躍したウインガーのマクマナマン。リヴァプールのレジェンドでもある彼は、当時同国の選手には珍しかった国外移籍を決断した。
レアル・マドリーではレギュラーではなかったものの、バックアップやサブとして活躍。2000年のチャンピオンズリーグ決勝では華麗なシュートで優勝に大きく貢献した。
フェルナンド・モリエンテス

年度:1997
加入元:サラゴサ
レアル・マドリーの印象が強すぎるモリエンテスであるが、実は生え抜きではなくサラゴサからのフリー加入であった。
レジェンドであるラウール・ゴンサレスと前線で黄金コンビを組み、ポストプレーで周囲に数多くのチャンスを供給。3度のチャンピオンズリーグ優勝を経験するなど、地味ながらクラブの中心として活躍した。
ダヴィド・アラバ

年度:2021
加入元:バイエルン・ミュンヘン
バイエルンで長く活躍したオーストリア代表選手。代表では攻撃的なポジションをこなしたことも多く、ユーティリティ性にあふれるディフェンダーとして知られていた。
レアル・マドリーでは加入からすぐにセルヒオ・ラモスやラファエル・ヴァランらの後釜としてセンターバックを任され、その役割を十分に果たした。その後ケガによって長期離脱となったが、加入後のインパクトは抜群だった。
アントニオ・リュディガー

年度:2022
加入元:チェルシー
2022年夏にチェルシーからフリーで加入したリュディガー。マンチェスター・ユナイテッドやバイエルン・ミュンヘンからの誘いもあるなか、レアル・マドリーを選んだ。
豊かな身体能力と愛されるキャラクターですぐにスペインでも受け入れられ、2024年のチャンピオンズリーグ制覇にも大きく貢献した。
キリアン・エムバペ

年度:2024
加入元:PSG
何度もレアル・マドリーへの加入が噂されてきたエムバペ。一昨年には加入直前で「ドタキャン」したことによって批判を受けたが、今季改めてスペインへと渡ることを決めた。
加入当初はパフォーマンスが上がらなかったものの、徐々にフィットして得点を量産。ファンも過去のことはすべて水に流したようである。