
今季イングランド・プレミアリーグの首位に立っているリヴァプール。イギリスの歴史ある名門クラブであり、これまで数多くの選手たちが所属していた。
『Planet Football』から、「ヨーロッパの外でまだ現役を続けているリヴァプールのOB選手たち」をご紹介する。
フィリペ・コウチーニョ
リヴァプール所属:2013~2018年
現所属:アル・ドゥハイル
年齢:31歳
リヴァプールでプレーした2013年から2018年は、フィリペ・コウチーニョにとって最高の時間だった。アンフィールドで数々の素晴らしい瞬間を作り出し、世界屈指の攻撃的ミッドフィルダーとして確固たる地位を築いた。
2018年1月には1億4000万ポンドもの移籍金でバルセロナに加入し、ネイマールの穴を埋める存在と期待されるのも当然であったが、それが彼にとって凋落のきっかけになってしまったのが残念だ。
アストン・ヴィラでウナイ・エメリ監督の信頼を失ってしまった彼は、カタールリーグのアル・ドゥハイルへと貸し出されたものの、怪我のためにまだ6試合しかプレーしていない。期限付き移籍の契約が打ち切られる可能性もあると言われている。
エミリアーノ・インスア

リヴァプール所属:2007~2011
現所属:ラシン・クラブ
年齢:35歳
ボカ・ジュニオルスから2007年にリヴァプールへとやってきたアルゼンチン人ディフェンダー。トップチームでレギュラーとしてプレーするまでは2年以上が必要だったが、2009-10シーズンには31試合でプレーするなど重要な存在になった。
ところがその後ロイ・ホジソン監督によって戦力外となり、ガラタサライへのローン移籍を経てスポルティングCPへと放出された。彼の代わりに獲得されたのがポール・コンチェスキーだったというのがなんとも皮肉で、インスアは後に「監督からは退団を要求されたけど、それでも残っていればよかったそうするべきだったのかも」と話していた。
なお35歳になったインスアはアルゼンチンに戻り、現在は名門ラシン・クラブでプレーしている。
アラン

リヴァプール所属:2015~2020
現所属:フラメンゴ
年齢:26歳
インテルナシオナウのユースで育ち、ブラジル屈指の若手選手として評価されていたアラン。まだトップチームに出場する前の2015年にリヴァプールからの誘いを受け、50万ポンドの移籍金でイングランドにやってきた。
それからフィンランドのSJKやシント=トロイデン、ヘルタ・ベルリン、アポロン・リマソール、アイントラハト・フランクフルト、そしてフルミネンセとローン移籍を繰り返し、なぜかリヴァプールでは試されることすらなかった。
2020年にブラジルに戻った彼はアトレチコ・ミネイロで主力として活躍し、現在は名門フラメンゴでプレーしている。
ジョアン・テイシェイラ

リヴァプール所属:2013~2016
現所属:上海申花
年齢:31歳
かつては「新しいデコ」とも呼ばれていたポルトガル出身の攻撃的MF。スポルティングCPの下部組織で長くプレーし、17歳からトップチームのトレーニングに参加していた。46番を付けてヨーロッパリーグでもベンチ入りした。
そして2012年1月には83万ポンドでリヴァプールに加入。ブレントフォードとブライトンへの期限付き移籍を経験し、2015-16シーズンはリヴァプールで過ごしたものの、そこで出場機会を得られなかったことで退団した。
その後はFCポルト、ブラガ、ヴィトーリア・ギマランイス、フェイエノールト、ファマリカンを経てアジアへ移籍。カタールのウム・サラルでプレーしたあと、昨年からは中国の上海申花に所属している。
ブラッド・スミス

リヴァプール所属:2008~2016
現所属:ヒューストン・ダイナモ
年齢:29歳
リヴァプールのアカデミーで育ったオーストラリア人サイドバック。2013年にトップチームへと昇格し、ジョー・アレンの負傷によって突如デビューを果たすという経験も。
その後スウィンドン・タウンへのローン移籍を経て復帰したが、出場機会を得られなかったことから2016年に退団。それからボーンマス、シアトル・サウンダーズ、カーディフ・シティ、DCユナイテッドを経て昨年ヒューストン・ダイナモに加入した。またオーストラリア代表としても23試合に出場した経験を持つ。