両者は今年の新日本1.4東京ドーム大会で6人タッグマッチが組まれたが、ほとんど絡まないまま終わっていた。試合後、内藤は「俺は新日本プロレス時代の武藤敬司選手に憧れを抱き、プロレスが好きになって、そしてプロレスラーになったわけで、そんな武藤敬司選手の新日本プロレスラストマッチで一緒にリングに立てたこと、それはまさにデスティーノ、運命ってことでしょ?残念ながら今日、あまり絡む時間がなかったんでね。まだ引退まで時間があるんでしょ?」と実はこの続きに含みを残していた。
武藤は「引退試合の相手、ほぼほぼ内藤選手に決まりそうです。ええ、何を言えばいいのかな?まあ 39 年間を振り返って、こういろいろ考えた中で、やっぱり武藤敬司のライバルは誰だっていう時に、先日 1 月 1 日、グレート・ムタが SHINSUKE NAKAMURA とやって、なんか意外と聞こえてくるのはいい試合だったというところで、やっぱり武藤敬司はそのグレート・ムタに対して非常にジェラシーを抱いててね。その中で、やっぱり内藤選手とだったら負けない試合ができるんじゃないかと思って決めさせていただきました。
11年前に東京ドームでシングルをやっているが、「憶えてますよ、うんうん。ちょっと解説席で同じことを言ってんだけど、その時はもしかしたら若い頃の俺みたいなオマージュで試合している中で、俺みたいな格好をしている時はなんか人気なかったみたい、内藤選手。それやめてから人気が出たみたいで、そこはちょっと気に入らねえなと思って(笑)。
引退試合の「候補の筆頭にはいました」とも話していたが、内藤の試合を見て「強かったっすね。分かんないけどね、これもまた俺が感じることで動きも何かね、攻めと緩急がやっぱりちょっと俺を思わせるような闘い方をしてるよな。グレート・ムタ vs SHINSUKE 戦を超えようぜ、というところだよ」と語り、ムタは最後に中邑真輔と素晴らしい“作品”を残したが、武藤敬司としては、内藤となら生涯語り継がれる“作品”が作れると思ったのが本心なのかもしれない。
(どら増田)