深田恭子が2年ぶりに民放連ドラの主演を務める「女はそれを許さない」(TBS/火曜日午後10時~)は散々なスタートとなった。

 初回(10月21日=15分拡大)視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は7.0%と目を疑うような低い数字で、今クールの民放連ドラの初回としてはワーストとなった。



 前クール、全話平均5.2%と悲惨な視聴率に終わった柳葉敏郎主演「あすなろ三三七拍子」(フジテレビ)でさえ、初回は7.7%を獲っており、「女はそれを許さない」はそれすら下回った。

 ここ最近、深田はNHKドラマ10「サイレント・プア」や、「キャビンアテンダント刑事~ニューヨーク殺人事件~」(フジテレビ/14年7月7日)などのスペシャルドラマで主役を張ったが、民放の連続ドラマで主演を務めるのは、12年10月期の「TOKYOエアポート~東京空港管制保安部~」(フジ)以来、丸2年ぶりとあって注目を集めていたが、この低視聴率に関係者も落胆の色を隠せない。

 「女はそれを許さない」で、初めて弁護士役に挑戦した深田は、新人時代の裁判の失敗がトラウマとなり、法廷に立てなくなったペーパー弁護士の岩崎麗(深田)役で、借金でまかなった学費を返済するため、アルバイトをする日々を送っていた。

 一方、やり手のエリート弁護士・海老沢凛香(寺島しのぶ)は裁判で勝ちにこだわるばかりに、グレーな手法を用いることもあったが、裏金受領の疑いを掛けられて辞職。その上、弁護士会も退会し、法廷に立てなくなった。

 そんななか、忠守藤次郎(上川隆也)が助け舟を出し、ともに1人では弁護士活動ができない麗と凛香がタッグを組んで働き、依頼に立ち向かうというストーリー。


 他の共演は、溝端淳平、吉沢悠、加藤雅也、竹中直人さん、松重豊、山野海、春輝らで、渋いメンバーがワキを固めている。

 寺島が民放連ドラに出演するのは6年ぶりで、それも売りのひとつとなっていたが、初回から、ズッコケてしまった深キョンドラマ。第2話以降、盛り返すことができるか?
(坂本太郎)