中国メディアの環球時報は6日、韓国について「第1四半期(1~3月)はサプライズ成長?韓国メディアによると『あちこち赤信号』」とする記事を掲載した。写真はソウル。

記事によると、韓国・聯合ニュースは5日、「今年第1四半期の製造業生産と小売販売額、設備投資がいずれも減少転換したことが分かった。韓国銀行が発表した第1四半期実質国内総生産(GDP)速報値が1.3%のサプライズ成長だったこととは温度差がある指標だ」と伝えた。

韓国統計庁の産業活動動向と国家統計ポータル(KOSIS)によると、第1四半期の製造業生産指数(季節調整)は109.5で前四半期比0.5%減少した。同指数が前四半期比で減少したのは2022年第4四半期以来。主力輸出品目である半導体生産も0.3%減少した。

製造業生産者製品出荷指数は前四半期比3.0%減少し、22年第4四半期以降で最大の減少幅を記録した。

消費動向を反映する小売販売額指数も0.2%減少した。非耐久財(0.3%)と準耐久財(0.8%)の消費は増えたが、耐久財(マイナス2.2%)の消費が減少した。設備投資も1.2%減少した。

これらの視標は、先に発表された韓銀の第1四半期実質GDP成長率速報値で現れた1.3%の「サプライズ成長」と温度差がある。特に韓銀速報値で製造業生産は1.2%増だったが、統計庁調査では0.5%減と差異を示した。韓銀関係者は「韓銀の調査と統計庁の調査は調査方式や対象、視点などが異なり、指標間の差が発生する可能性がある」と説明した。

ただ補助指標も、3月の調査では景気回復の見通しとずれる流れを見せた。国内機械受注(季節調整)も前月比18.7%減少し、建設受注も同20.8%減少した。

主要指標のあちこちで政府の見通しとずれている「赤信号」が現れただけに、今後の経済成長が予想よりも鈍化する可能性があるという分析も出ている。(翻訳・編集/柳川)